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<山本敦のAV進化論>第17回

バッファローのDTCP-IP対応ポータブルHDDを試す − “スマホで番組持ち出し”の強い味方

公開日 2014/07/23 12:07 山本 敦
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HDD本体をDLNAサーバーにして、ダビングした動画・写真・音楽を無線ルーター経由でネットワーク上のDTCP-IP対応テレビなどAV機器から再生することもできる。家庭のリビングのコンテンツサーバーとしてはシンプルに導入できて良い製品だと思う。

また、スマートフォンで撮影した写真をアプリ経由でHDDに転送することも可能。1台の「HDW-PDU3」シリーズに最大8台までのモバイル機器が同時にアクセスできるので、撮った写真をHDDに入れて共有しながら見ることも可能だ。動画も同じように転送できたらもっとよかった。可能であればバージョンアップ等での対応を期待したい。

スマートフォンの写真をネットワーク経由で「HDW-PDU3」シリーズにアップできる

■録画したテレビ番組の視聴にはとても便利なアイテム

「HDW-PDU3」シリーズを使ってみると、録画したテレビ番組を外出先で視聴するには、本機のようなポータブルストレージの併用が非常に有効であると実感できた。スマートフォンのストレージ容量不足を気にすることなく使えるうえ、モバイル回線の電波が安定しない場所でも快適に、通信容量制限を気にすることなく視聴できるのは満足感も高い。しかもモバイルバッテリーとして使えるので一石二鳥だ。

一方で、Twonky Beamによるファイルダビングがやや面倒に感じられることもあった。例えば朝の外出前など。ダビングの準備に時間を取れないこともあるかもしれない。ソニーのBDレコーダーとXperiaの対応機種同士の組み合わせでは自動でワイヤレスおでかけ転送する機能が利用できるが、こういった自動ダビング予約のような連携機能の実現も期待したい。

ポータブルHDDなので、電源オン時に外部から受ける衝撃や振動への耐久性能が気になるところだが、本機の場合は内蔵HDDへの衝撃を緩和するため、筐体とHDDを板バネ状の接続端子でつなぎ、HDD用のゴム足を施して基盤との隙間を空ける耐震設計を採用している。ケースもしっかりと強靱につくられているので、通常の利用においては心配なさそうだ。とはいえ、万が一に備えてHDD内のデータは外部の記録メディアを活用しながら定期的にバックアップしておくと、より安心して利用できるだろう。

(山本敦)

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