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【特別企画】高橋敦が特徴と音質傾向を徹底解説

クリエイティブの注目ヘッドホン「Sound Blaster EVO ZxR」「Aurvana Platinum」を聴く

公開日 2014/06/13 11:04 高橋 敦
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■「Sound Blaster EVO ZxR」も“オーディオ用”ヘッドホンとして充分な実力

続いて、前述のようにVGP 2014 SUMMERを受賞した「Sound Blaster EVO ZxR」を見ていこう。こちらは驚くほどに多機能。同じく最初にそれをざざっと列記して、そしてその後で、特に注目してほしいポイントを説明していく。本機の主なポイントは下記の点だ。「Aurvana Platinum」同様に各ポイントごとに内容を解説したい。

本機もハウジングに各種操作ボタンを装備

前述のようにVGP 2014 SUMMERを受賞している

・マルチコアオーディオプロセッサー「SB-Axx1」を搭載
・5wayの接続性
・PC&スマートフォン用アプリ
・音質機能「SBX Pro Studio」
・マイク機能「CrystalVoice」
・アクティブノイズキャンセリング&トークスルー
・NFC
・apt-X&AAC

●5wayの接続性

本機は、Bluetooth、USB、4極アナログ、アナログステレオ&マイク、航空機内用アナログという「5way」、つまり5種類の方法でオーディオプレーヤーやPCなどの外部機器と接続できる。その中で特に説明が必要なのは「USB」と「4極アナログ」だろう。

付属のステレオミニケーブルを接続したところ

USBについては、Phile-web読者には「EVO ZxRはUSB-DAC&ヘッドホンアンプ搭載ヘッドホンとして機能する」と言えばわかりやすいかと思う。つまりEVO ZxRはPCとはUSB接続で利用可能だ。WindowsパソコンやMacに接続した際には48kHz/24bitのDACとして認識され、iTunesではハウジングに装備の再生操作ボタンでのリモコン操作もフルに機能した。

「4極アナログ」というのは、一般的なスマートフォンなどで使われる4極タイプのイヤホンマイク端子及び内部接続ということ。つまりEVO ZxRはスマートフォンと付属の4極タイプのアナログ有線ケーブルで接続した際にも、ヘッドホン側のリモコン&マイクが機能する。スマートフォンとの組み合わせではBluetooth接続が主になるだろうが、有線接続時の利便性も確保してあるわけだ。

●PC&スマートフォン用アプリ

次に説明が必要なのは、PC&スマートフォン用アプリについてだろう。PC用は「Sound Blaster EVO コントロールパネル」、スマートフォン用は「Sound Blaster Central」として、いずれも無料で提供されており、こうしたアプリを使って細かなサウンド設定をコントロールできる。

なぜアプリからヘッドホンのサウンド制御を行えるかというと、EVO ZxRは本体にマルチコアオーディオプロセッサー「SB-Axx1」を搭載しているためだ。このマルチコアオーディオプロセッサーにより、スマートフォンやPCからアプリを使った制御を可能にしているのだ。

スマホ用アプリ「Sound Blaster Central」のUI

EVO ZxRは実に多機能。その機能のON/OFF等はもちろん本体のボタンで操作可能だが、全てをそれでまかなうにはさすがに無理がある。そこで用意されているのが、EVO ZxRの機能設定を補助する専用アプリだ。しかもそれが、iOS、Android、Windows、Macに向けて用意されている。

PC用「Sound Blaster EVO コントロールパネル」のUI

なお、様々な設定が行える同アプリだが、そのなかでも特に、後述の再生音質機能「SBX Pro Studio」、および通話音質機能「CrystalVoice」の細かな設定で活用できる(※つまり、細かい設定設定の変更や調整はアプリから行うことになる)。それも含めて設定周りをよりわかりやすく詳細な形で提供してくれるのがこれらのアプリだ。

次ページコンテンツに合わせて音質を最適化する「SBX Pro Studio」

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