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【特別企画】高橋敦が特徴と音質傾向を徹底解説

クリエイティブの注目ヘッドホン「Sound Blaster EVO ZxR」「Aurvana Platinum」を聴く

公開日 2014/06/13 11:04 高橋 敦
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■「Aurvana Platinum」の音質をチェック

では音質について述べていこう。

全体的な音質傾向としては、繊細さよりはノリの良さを打ち出した傾向のヘッドホンだ。だが、ガツンとハードタッチなノリの良さというより、派手すぎず、聴きやすい範疇でのノリの良さといったらよいだろうか。ノリの良さを打ち出しつつも穏やかで聴きやすい音作りに振っている。

ハウジングはスイーベルにも対応

上原ひろみさんのピアノトリオの演奏「ALIVE」を聴くと、ベースやドラムスなどの低音楽器を少し緩めた表現で、柔らかな弾力を持たせて描き出すことが印象的。ゴリゴリとして明確なサウンドではなく、やや甘めのタッチでのおおらかなグルーブ表現だ。

試聴には上原ひろみの楽曲などを使用した

高音も鋭さや分離感はあまり出さず、無理のないまとまり。例えば女性ボーカルはシャープな成分を強めず、しかし和らげすぎもせず、自然で聴きやすい声にしてくれる。

ヘッドバンド部

音質面でのそれらの特徴は、本機の外観と見事に一致しているように思える。外装デザインとサウンドデザインに一貫性があるので、「見た目で選んで音にがっかり」ということはないだろう。

とにかく音の傾向で選びたいという方に向けては、例えば、ガツンガツンと音の強い感じが苦手な場合は、後述する「Sound Blaster EVO ZxR」よりも本機の方がフィットするだろう。もちろん好んで多く聴くジャンルによっても変わってくるだろうし、見た目や機能も含めて総合的に検討してみてほしい。


【ノイズキャンセリング機能を編集部記者が使ってみた】

音質とともに本機の大きな特長であるノイズキャンセリング機能。使用シーンに合わせて3つのモードを用意しているのは本文中で高橋敦氏が紹介してくれた通りだが、編集部記者がその効果を実際に試してみた。

まずもっともオールマイティーに利用できそうだと感じたのが、屋外用のモード。道路を走る車の走行音の、特に低音部分を抑えてくれたり、電車内でも同じく特に低音のノイズを効果的に抑えてくれる。外を歩くときも電車に乗るときも、幅広いシーンで活躍してくれそうだと感じた。

また、電車でのノイズについては、飛行機用のモードに切り替えてみても良好な結果を得られた。飛行機用の強力なノイズキャンセリング設定は、飛行機のノイズ(今回のテスト用に擬似的なノイズ音源を用意して試してみた)に対して効果を発揮するのはもちろん、電車の騒音に対しても有効に働くようで、個人的には屋外モードよりも飛行機モードのほうが電車内での使用に適しているのではないかとも感じた。

各モードはハウジング部に設けられたボタンで簡単に切り替えられる。これを利用し、例えば普段は屋外用モードで幅広く対応できるようにしておき、電車に乗る際に飛行機モードに切り替えるといった使い方がよいのではないだろうか。もちろん屋外モードも電車ノイズに有効なので、もし切り替えを忘れてしまっても大丈夫といった寸法だ。

そして室内用モードでは、静かな部屋では意外と気になるパソコンのファンノイズなどを的確に抑えてくれる。ちなみに室内でも飛行機モードや屋外モードも試してみたが、大きく目立つ雑音がない屋内では逆にノイズキャンセル用の音が「サー」と感じとれるようになってしまうので、室内ではきちんと室内モードを選択するようにオススメしたい。本機の「Tri-Mode ANC」は適切なモード選択によってさらに効果が高まる。

なお、当然だがノイズキャンセリング機能は音楽再生中も使用可能。電車のノイズを抑えることで、より音楽に集中できた。通勤通学中の音楽再生にぜひ活用してほしい機能だ。


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