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[特別企画]高橋敦が自宅で徹底ハンドリング

KRIPTONのハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-3HQM」レビュー

公開日 2014/03/03 11:00 高橋 敦
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クリプトンがオーディオアクセサリーも手がけるブランドであるという話をした流れで、クリプトンというブランドについて、ポイントをもう2つ挙げておきたい。

ひとつは、クリプトンは定評あるハイエンドスピーカーブランドでもあるということ。特殊な手法には傾かず、熟練の設計者がオーソドックスなチューニングを積み重ねることで成し遂げた、素直でいて高みに達した音質が印象的なブランドだ。スピーカー設計の王道を知るブランドと言えるだろう。

いちはやくハイレゾ再生対応をうたったフラグシップモデル「KX-1000P」。価格は997,500円(税込)

ブックシェルフ型のKX-3PII。価格は37万8000円

もうひとつはハイレゾへの積極性だ。同社は2009年に発売したフラグシップモデル「KX-1000P」でハイレゾ再生を念頭に置いたスピーカーシステムをいち早く打ち出した。しかし、それだけではない。クリプトンは自らハイレゾ配信サイト「HQM STORE」(http://hqm-store.com)を運営しているのである。そのサービス開始は、何と同じく2009年! まさに先見の明である

クリプトン「HQM STORE」のWEBサイト。2009年の設立以来、クラシックを中心に厳選した高音質ハイレゾ音源を配信している

「HQM STORE」では、その録音でも高い評価を得ているクラシックレーベル「カメラータ」をはじめ、質の高い音源を厳選して提供している。ここでの経験が同社の製品に反映されていることは、想像に難くはない。

■デスクトップへの設置を考慮したアクセサリーが標準で付属

右本体に各種端子を搭載。USBの他、光デジタル端子、3.5mmステレオミニ端子も搭載

それでは実践チェックだ。僕の自宅デスクで、MacBook Air(11インチ)の両サイドにKS-3HQMを設置する。デスクトップの限られたスペースにも、問題なくスピーカーを置くことができた。

配線の流れだが、まずはパソコンから右本体へのUSBケーブルを接続する。電源アダプターは右本体の電源端子に接続し、右本体から左本体へ別途ケーブルを接続して電源を送るという流れだ。必要なケーブルは全て付属している。

左本体とはケーブル1本で接続する

あとはスピーカーをベースに載せ、両耳から左右のスピーカーの距離がおおよそ等距離になるように位置決めを行えばオーケーだ。

パソコンを中心に左右対称に配置できる

注意点としては、上記の写真のように本機は背面にバスレフポートを備えており、ポートからは増幅された低音が放出される。そのためポートの直近が壁だと低音が反射して強まったりこもったりする場合がある。

取材で仕様したMac用の再生ソフト「Audirvana Plus」の設定画面

そこで基本セオリーとしては、背面と壁面はある程度の距離を確保したい。あえて壁に寄せて低音を強める技もあるが、まずはセオリー通りの設置で本来のバランスを把握するのがおすすめ。

設置を終えたらあとはパソコンの設定だ。OSまたは再生に使う各ソフトウェアのオーディオ出力設定で本機を選ぶというだいたいの手順は、どの環境でも同じ。Windows環境であれば、事前にドライバーのインストールも必要だ。

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