音展出展内容やHQM STORE新レーベルなども発表

クリプトン、新木製SPスタンドやインシュレーター ー 価格を抑えたハイレゾ対応モデル

公開日 2013/09/25 18:50 ファイル・ウェブ編集部
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クリプトンは、インシュレーターやスピーカースタンドの新製品を発表。高品質音楽配信サイト「KRIPTON HQM STORE」で新レーベルの音源を配信スタートすることも明らかにした。

「オーディオ・ホームシアター展」に出展。テーマは“ハイレゾ”


10月18日からテレコムセンターの「TIME 24」で開催される「オーディオ&ホームシアター展」に出展することも発表された。同社のテーマは「Hi-Resolution world KRIPTON」。ソフト/ハードともに“ハイレゾ”をフィーチャーした展示を行うとのことだ。

4年前のオーディオ・ホームシアター展(当時はA&Vフェスタ)で「KX-1000P」と「HQM STORE」を披露したクリプトン(関連ニュース)。今年のイベントでは、4年間にわたるHQM STOREの取り組みや、ブルーレイディスク・オーディオの普及促進の展示、ハイレゾ視聴に適したハード(アクセサリー“HRシリーズ”/DAC内蔵スピーカー「KS-3HQM」/旗艦スピーカー「KX-1000P」やスピーカーKXシリーズ)などを出展。「KS-3HQM」や「KX-1000P」などを使って、実際にそのクオリティを体験できるデモも実施される予定となっている。

また、同イベントのクリプトンブースを訪れると「『2013年オーディオ・ホームシアター展』記念 HQM最新ミュージックオムニバス」の無料ダウンロード券がプレゼントされる。

現在HQM STOREでは295タイトルが配信中。ハイレゾ対応を謳うハードも増えてきた。同社の濱田社長は「オーディオをただやるだけでなく、クリプトンの社是である『唯一無二の面白いことを』に則り、オーディオの世界をよりよく変えていきたいと思っている」と意気込みを述べた。

クリプトン 濱田社長


木製スピーカースタンド「SD-1」
¥56,700(ペア・税込)10月上旬発売

人気モデル「SD-5」(ペア・税込73,500円)の技術を継承しつつ、手頃な価格とした姉妹モデル。

木製スピーカースタンド「SD-1」

KX-3PIIと組み合わせたところ

底面の鉄球サンド入り重量オーディオボードはSD-5と同じ。柱の部分は、SD-5ではホワイトアッシュ無垢材と鉄柱を組み合わせていたが、本機はゴムランバーコア木製。支柱には上下4本の37mm鬼目ナットが打ち込まれており、天板と支柱は45mm長のトラストネジと接着剤でしっかりと留められている。「台と支柱の間が緩むと低音が出なくなるので、動かないようネジと接着剤両方を使って留めている。なので木製ではあるが分解はできない」(同社渡邊氏)とのこと。支柱と天板は、さまざまなシステムにマッチする黒色ポリウレタン塗装仕上げ。

クリプトン 渡邊勝氏

同社渡邊氏は「低域がふくよか且つボリュームが出るような設計にした。木ならではの音になったのではと思っている」と語っていた。

外形寸法はSD-5と同じで、スピーカー設置部が200W×21H×260Dmm、スピーカーベース部が249W×47H×325Dmm。支柱は高さ620mm。質量は本機のほうがやや軽く7.5kgとなる。


“HRシリーズ”のインシュレーター

IS-HR30 ¥29,400(4個セット・税込)10月上旬発売
IS-HR3 ¥25,200(4個セット・税込)11月上旬発売

「IS-HR30」はIS-HR50の、「IS-HR3」はIS-HR5の姉妹モデル。どちらも表面パネルには<ネオフェード>カーボンマトリックス3層材を採用している。本体はステンレスで、上下には特殊シリコンゴム素材のOリングを埋め込んでおり、滑り止め効果を実現していることが特徴のインシュレーターだ。

ダイレクト受け型の「IS-HR30」は、機械などの下に直接置いて使用するもの。使用素材等はIS-HR50と変わらないが、サイズがφ35×25Hmm(HR50はφ37×30Hmm)とやや小さくなっている。

IS-HR30

IS-HR30(右)とIS-HR50(左)

OPPOのユニバーサルプレーヤー「BDP-103JP」の下にIS-HR30を使って音の変化を確かめるデモも行われた

スパイク受け型の「IS-HR3」は、大型スピーカーなどスパイクのある機器のフット下で使用するもの。こちらも使用素材等はIS-HR5と変わらないが、サイズがφ40×11Hmm(HR50はφ50×11Hmm)とやや小さくなっている。

IS-HR3



新レーベル「マイミュージック」の音源配信スタート

高品質音楽配信サイト「KRIPTON HQM STORE」で新レーベル「マイミュージック」の音源配信が10月中旬よりスタートすることもアナウンスされた。


今回配信されるのは、元T-SQUAREのキーボーディスト・和泉宏隆氏と、アコースティックギタリスト・榊原長紀氏のデュオ「Duo LIBRA」と、和楽器オーケストラ「AUN J クラシック オーケストラ」の音源。いずれも「HQM GREEN」により176.4kHz/24bitもしくは192kHz/24bitにアップサンプリングして配信される。

A dedication/Duo LIBRA
八人の響き/AUN J クラシック オーケストラ
和楽器でジブリ!!AUN J クラシック オーケストラ
桜 ー SAKURA - AUN J クラシック オーケストラ
道〜Road〜 J Classic 1AUN J クラシック オーケストラ
美しき日本の響きAUN J クラシック オーケストラ

「A dedication」のレコーディングは、状態の良いスタインウェイのピアノがある秋田県大潟村河内スタジオにて48kHz/32bit PCMで実施。今年3月に急逝した、和泉氏のソロ活動を支えた世界的調律師・小沼則仁氏に捧げられたアルバムでもある。

AUN J クラシック オーケストラは、和太鼓集団「鬼太鼓座」で活躍し、和楽器演奏ユニット「AUN」として独立した井上良平氏・井上公平氏をリーダーとして、尺八や箏などの実力派若手和楽器奏者6人が参集し2009年から活動開始したグループ。様々な流派が存在する和楽器において、こういったかたちのグループは珍しいと言える。現在NHK「にほんごであそぼ」にも出演中だ。

AUN J クラシック オーケストラからは「ハイレゾで和楽器の魅力を伝えられたら」というビデオメッセージが寄せられた

同社チーフ・プロデューサーの寺西 潔氏によると、和楽器の録音は“部屋の鳴り”が非常に大事とのこと。収録は48kHz/24bit PCMで行い、各メンバーはそれぞれのブースに入って録音するかたちとした。鳴りが良いスタジオはだんだん減ってきているため、場所確保に苦労しているという。

マイミュージック 寺西 潔氏

「マイミュージック」レーベルの音源は今後も随時追加されていく予定。11月にはピアノの連弾デュオ「Duetwo」の新音源録音も企画されているという。こちらは48kHz/24bit PCMに加え、TASCAM「DA-3000」を使ったDSDレコーディングも平行して行う考えとのこと。寺西氏は「今後さまざまな形の録音を試してみたい」と語っていた。

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