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【特別企画】「ACP-2N」で調音を極める!

ヤマハ調音パネル「ACP-2N」で、Phile-web読者の自宅を音響改善!〜第二弾・8畳和室客間〜

公開日 2012/11/01 10:32 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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4枚のACP-2Nを設置! いつもは開けたままの襖を閉め、新しいリスニング空間に

「襖はいつも開けたままなのですか?」と小幡さんに訊ねると、「はい。いつも襖を開けたままでオーディオを楽しんでいます」と答えた。理由は「襖を開けておいた方が聴こえ方が良かったため」だという。

そこで今度は、3枚のACP-2Nを設置した状態のまま、襖を閉めて8畳の密室状態にしてみるとどうなるかを試してみた。

襖を閉めて音楽を再生する小幡さん。「ピアノの音は綺麗になりましたね」と以前とは違う調音効果を感じながらも、どこか満足していない様子だ。低音の響き方が気になるという。

ここで本地氏が「襖の向かい側の壁にACP-2Nを置いてみましょう」と提案した。それにならい、閉めた襖の向かい側に、ACP-2Nを1枚追加してみることにした。襖を閉めて、計4枚のACP-2Nを設置している状態だ。

襖と反対側の壁に4枚目のACP-2Nを設置

計4枚のACP-2Nで音楽再生を行う

すると音楽が鳴り始めた瞬間から、小幡さんの目が生き生きと輝いた。「すごいですね。変わりますね! 襖の側ではなく、反対側の壁に置くことで音が変わるとは驚きです。特にベースの響きが気持ちよくなりました。この設置の仕方なら、襖を閉めて自分ひとりの空間でも楽しめそうです」。

「これなら自分ひとりの空間でも楽しめる」と嬉しそうに語る小幡さん

本地氏は「8畳間は縦と横の寸法が同じで、縦横の定在波が一緒なのです。そのため、定在波の影響によって低音が不快に響く特性が、特に強く出ていたのだと思います。これまで襖を開けた方が聴こえ方が良かったのは、恐らく襖を開けることで和室が隣のリビングと繋がり、横の寸法が広がったからだと思われます」と分析した。

次にホームシアターも楽しんでみる。しかし、スクリーンを堕ろすと、フロントに設置した3枚のACP-2Nの前にスクリーンがやや被さる状態になった。この状態でサラウンドの聴こえ方はどのように変化するのか。

ホームシアターを楽しむためにスクリーンおろす。しかし、ACP-2Nの一部分にスクリーンが重なる形になってしまった

音楽ソフト、映画などを一通り視聴してみる

一通り映像ソフトの再生を終えて小幡さんに印象を尋ねると、「正直にいって、先ほどの音楽再生の方が感動は大きかったです」と答えた。スクリーンの後ろに重なってしまったパネルの部分は調音効果が表れないため、再生時の手応えは音楽再生と比較すると小さかったようだ。しかし、「吸音の効果なのか、映画館の静けさの中でサラウンドを楽しんでいる感じになったのが印象的です」とコメント。8畳の空間自体の感触は大きく変わったようだ。

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