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前機種「HMZ-T1」と比較視聴

【レビュー】着実な進化を遂げたHMD第2弾、ソニー「HMZ-T2」

公開日 2012/09/12 20:19 ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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さて、T2が実現した数々の変更点のうち、かなりの力が注がれたのは、さらなる装着性の向上だ。ユーザーから寄せられた様々な意見をもとに、細部のブラッシュアップが行われた。

まずヘッドパッド部は、素材も機構も全面的に改められた。本機を使用する際は、額に当たるヘッドパッド部で本体を支え、固定する。だからヘッドパッド部は非常に重要なのだが、T2ではこの横幅を広くして、頭部にかかる圧を分散化。またパッドの素材も、より強いグリップ感が得られ、なおかつ汗をかいても滑りにくい素材に変更した。

だが、より重要なのは、ヘッドパッドの位置を4段階で変更できるようにしたことだ。T1では調整を行う際、同梱されたサイズの異なるヘッドパッドを付け替える必要があったが、新モデルでは前後4段階のポジション変更を可能にした。これによって、鼻へのフィット感やピント調整がより簡易に行える。本機はパーソナル用途の製品だが、たとえば夫婦や家族などで共用する場合も多いはず。自分に最適なセッティングへ素早く調整し直すことができるこの改善は意義が大きい。

ヘッドパッドの位置は4段階で調整できるようになった

頭部後方を支えるバンドも改良を加えている。頭に装着しながらでもバンドを調整しやすいよう、左右のバンドが装着時にリリースされない、組み込み式に変更。後頭部の上下2本のバンドでフィット感を調節できる。またバンドをリリースするボタンの位置も変更された。

筆者個人がもっとも嬉しく感じたのは、鼻を中心にした左右の目への距離が、独立して調整できるようになったことだ。これまでは左右一緒に動いていたが、これを独立させることで、左右の目への距離が若干異なる場合でも、フォーカスが合った映像を見られるようになった。

左右の目の距離を独立して調整できるようになった。さらにボタンの配置も変更し、ブラインドでの操作ミスが減った

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