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3D/2D映画をじっくり視聴

ソニー「HMZ-T1」を山之内 正が4時間ぶっ続け視聴 − 「一度体験すると忘れられない3D映像」

公開日 2011/10/26 09:45 山之内 正
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有機ELパネルは本命の大画面テレビではまだ実用化に時間がかかりそうだが、ミラーレス一眼のファインダーや業務用モニターなど、小〜中型の画面では用途が確実に広がり始め、少しずつだが身近な存在になってきた。

その有機ELの認知度を一気に高めると期待される筆頭候補が、ソニーからまもなく登場する3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」である。自発光で高コントラスト、応答時間も液晶に比べて桁違いに短いという有機ELのメリットを生かした注目の製品で、発売前から早くも話題沸騰中だ。

ソニーの3D対応ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」

そのHMZ-T1を発売に先駆けて数日間体験する機会があったので、早速その使用感を紹介することにしよう。

■本体の接続はかんたん。装着もすぐに慣れるはず

本体は後方に2本のバンドと長めのケーブルが出ていてそれなりにかさばるが、プロセッサーはコンパクトで、置き場所に苦労することはなさそうだ。BDレコーダーとプロセッサーをHDMIケーブルでつなげば、あとは本体の電源を入れるだけ、接続はとても簡単だ。

プロセッサーユニットとの接続はケーブル1本

準備を終えたあと、ヘッドバンドを引き出した状態で本体を頭に載せ、両脇の接合部を押してヘッドバンドを締め付ける。最初はレンズの位置調整や表示領域の調整が必要だが、ヘッドバンドを締める作業自体は数回で慣れ、すぐに適切なポジションが見つかるようになる。

本体後ろのヘッドバンドを締め付けて固定する

本体の重さは420g。前後のバランスが合っていないと荷重が偏って前のめりになり、実際よりも重く感じることがあるが、それさえ注意すれば、重さはそれほど負担にならないはずだ。

■解像度は1,280×720画素より高く感じる

目の前に映し出される映像は、ディテールがくっきり浮かび上がり、予想していたよりも精細感が高いと感じた。パネルの物理的な解像度は1,280×720画素にすぎないのだが、見た目の分解能の高さはそれよりも1グレード上の解像度を実現しているように見える。画素構造もほとんど気にならない。

精細感が高いと感じる一例は、人物描写のきめ細かさに見出すことができる。『ソーシャル・ネットワーク』でザッカーバーグが大学側に呼び出される場面、バストショットで理事会のメンバーやザッカーバーグをとらえているのだが、顔の小じわから産毛まで、その解像力の高さには感心してしまう。音楽再生ではスピーカーよりもヘッドフォンやイヤフォンの方がディテールが鮮明に聴き取れることがあるが、それに似たような感覚だ。

これだけの描写性能があれば、映画をまるごと1本じっくり鑑賞する用途に使ってもなんの問題もないと感じた。発色も自然で偏りがなく、階調再現にも余裕がある。有機ELならではの黒の沈み込みも実感することができた。

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