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最新ファームウェア公開

パナソニック「GH5」、HLG方式による4K/HDR動画撮影に対応 ー 民生用デジカメで世界初

公開日 2017/09/27 18:27 編集部:伊藤 麻衣
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パナソニック(株)は、ミラーレス一眼カメラ“LUMIX”「DC-GH5」(関連ニュース)の最新ファームウェアを9月27日に配布開始した。今回のファームウェアアップデートにより、民生用デジタルカメラとしては世界で初めてHLGの4K/HDR動画撮影に対応する。

LUMIX「DC-GH5」

本アップデートは、ベルリンで開催された「IFA 2017」で告知されていたもので(関連ニュース)、今回に最新ファームウェアが公開されたかたち。

最新ファームウェアのバージョンは2.0。「4:2:2 10bit ALL-I記録」「4K/HDR動画撮影」などに対応した。

4K/FHD動画記録に「4:2:2 10bit ALL-I記録」モードを追加。1フレーム単位で圧縮するイントラフレーム方式を採用し、1フレーム単位でデコード/エンコードが行えるため、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集に適したモードとなっている。特に4K記録時には、最大約400Mbpsの高ビットレート記録を実現する。

「4K/HDR動画撮影」を可能にするため、HDRに関する国際標準規格(ITU-R BT.2100)のひとつ「ハイブリッドログガンマ(Hybrid Log Gamma:HLG)」方式でのHDR動画撮影に、デジタルカメラとしていち早く対応した。

「ハイブリッドログガンマ」はフォトスタイルから選ぶことができ、LongGOP、ALL-I圧縮方式を含む、全ての4K/FHD 4:2:2 10bit動画記録モードに適用可能。撮影した映像は、HLG対応のテレビとHDMI接続することで、「より自然に近い階調」で視聴できるという。

また、本ファームウェアでは、パナソニック製4K HDR(HLG)対応ビエラなどHEVC圧縮方式に対応したテレビでの動画再生を可能にする、低ビットレート(4:2:0 10bit, 72Mbps)の4K HLG動画記録モードを追加。Class10/UHS-Iスピードクラスに準拠したSDカードやUSBメモリー経由で、4K HDR映像を視聴できる。

さらに、HEVC記録において「高解像アナモフィックモード」を追加。有効画素数約18メガの4:3画角での動画撮影に対応した。また、アナモフィックレンズを使用した撮影中に、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態を画面上で確認できる「アナモフィックデスクイーズ表示」機能を追加。動画撮影中にシネマスコープサイズ(2.39:1 / 2.35:1)や16:9、1:1などの画角を表示アシストする「ビデオガイドライン表示」機能も付加された。

そのほか、撮影時の基本機能の強化も実施。オートフォーカスについては、静止画撮影時における低コントラスト被写体への合焦性能と、動画記録時の追従性能の向上などを実現。「6Kフォト/4Kフォト」性能では、6K連写/4K連写機能において撮影停止後から次の撮影が可能になるまでの時間を半分以下に短縮、6Kフォトによる「ループ記録」に対応した。ボディ内手ブレ補正(B.I.S)は、アングルを固定した撮影で強力な手ブレ補正をする「手ブレロック」機能の追加などを行った。

PCでの操作イメージ

また、カメラ制御PCソフト「LUMIX Tether」に対応。PCとカメラをUSB接続することで、PCの画面でライブビューを確認しながら静止画・動画を撮影できるようになった。シャッターレリーズ、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、フラッシュといった各設定をPC上で行うことも可能。

最新ファームウェア バージョン2.0のダウンロードはこちらから。

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