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デノン最上位AVアンプ「AVR-X7200WA」でデモ

「DTS:X」スペシャルイベントレポート。ついに登場した新規格の全貌を読者が体験!

公開日 2016/06/14 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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DTS:Xとお好み焼きは似ている??

続いて、いよいよDTS:Xの説明に移った黒川氏。黒川氏は冒頭、お好み焼きの写真を見せ、いろいろな具材を組み合わせるところが、DTS:Xのオブジェクトベースオーディオに似ていると説明しました。

お好み焼きのスライドから始まった、DTS 黒川氏のDTS:Xのプレゼン

オブジェクトオーディオは、音を一つ一つのオブジェクトとして捉え、それに対してボリュームやパンニング、XYZ軸のアジマス、ダイアログコントロール、タイムコードなどのデータを付加し、それぞれのオブジェクトを組み合わせてレンダリングし、スピーカーへマッピングすることで、最終的なサウンドを出力します。

オブジェクトオーディオをわかりやすく紹介

様々なオブジェクトをレンダリングし、スピーカーに出力します

黒川氏はこのオブジェクトオーディオについて、「実は新しいものではない」と紹介。以前からゲームの世界ではすでに使用されているもので、これを映画館やホームAVに応用したものであると説明しました。

さて、DTS:Xの構成は、コア部分と二つのエクステンション部分に分かれています。コア部分はDTS Digital Surroundで、まずDTSストリームの土台として、コーディングされます。それにHDエクステンション部分(例えば、ロスレス部分)を加えることでDTS-HD Master Audioに対応、更にXエクステンション部分(例えば、オブジェクト部分)を加えることで、DTS:Xに対応させることもできます。これによって、DTS:Xストリームであっても、これまでのDTS Digital SurroundもしくはDTS-HD Master Audio対応機器でも再生できる下位互換性が保たれます。

DTS:Xの構成。DTS-HDを内包できる構造となっています

また黒川氏が強調したのが、DTS:Xでは特にスピーカー配置に規定がなく、自由であるということ。たとえば天井にスピーカーを設置できない場合でもDTS:Xのイマーシブなサウンドを体験することが可能です。

スピーカーの数や配置によらず、どんな環境でも最適なサラウンドを実現すると説明

DTS:Xを収録したBlu-rayソフトは、今回のイベントで紹介した「クリムゾン・ピーク」のほか、6月24日にはUltra HD Blu-ray「インデペンデンス・デイ」、7月6日には「マネー・ショート」など続々登場する予定です。ぜひ期待して欲しいと黒川氏は述べ、プレゼンを締めくくりました。

今後のDTS:X対応Blu-rayタイトルの予定。今後も後続々と登場する予定とのこと

「クリムゾン・ピーク」のみどころとは?

続いて、ユニバーサルの広報を担当している千早氏が「クリムゾン・ピーク」のソフト紹介を行いました。

千早氏は「この時期にはホラー作品がたくさん出てきますが、本作はその中でもトップバッター。そして、DTS:X対応作品としてもトップバッター。私はなんでも一番というのが好きで、本作が初めてのDTS:X対応ソフトと知ったときは『これはやった!』と嬉しかった」と率直な印象を語りました。

『クリムゾン・ピーク』を紹介する千早氏

制作陣やキャストも豪華。まず監督は『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ。実力派監督だけに内容はしっかりしています。また千早氏は、主演俳優のトム・ヒドルストン氏を「すごいイケメン俳優」とべた褒め。「次のジェームズ・ボンドになる可能性が高い俳優で、いまからチェックしておくと良いと思います!」と劇押ししていました。

またクリムゾン・ピークにBlu-rayとDVDがともに入っていることに触れ、「みなさんはBlu-rayをご覧になると思いますが、DVDを車の中などに入れておけば、子供の買い物を待っているときに見られて便利ですよ」と実感のこもった使い方を紹介し、来場者の笑いを誘っていました。

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