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デノン最上位AVアンプ「AVR-X7200WA」でデモ

「DTS:X」スペシャルイベントレポート。ついに登場した新規格の全貌を読者が体験!

公開日 2016/06/14 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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日本初のDTS:X対応ソフト『クリムゾン・ピーク』が、6月3日にNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから発売されました。Phile-webではこれを記念し、6月4日に「DTS:X」スペシャルイベントを開催しました。

イベントの模様

DTSだけでなく、対応AVアンプを販売しているデノン、ソフトを販売するユニバーサル、そして視聴室を提供していただいたアコースティックエンジニアリングシステム。複数社がゲストとして登壇し、それぞれ熱いプレゼンを繰り広げた豪華なイベントの模様をレポートします。

DTSの黒川氏が語るDTSの歴史、そして新技術の概要

イベントの冒頭、プレゼンを行ったのはdts Japan株式会社代表取締役の黒川剣氏です。黒川氏はまず、DTSの歴史をかんたんに紹介。同社が1993年に創業し、スティーブン・スピルバーグ監督『ジュラシック・パーク』に同社の技術が使われ、一斉を風靡したことを強調しました。

dts Japan株式会社代表取締役 黒川剣氏

その後2004年にはDTSの日本法人が設立され、いまでは世界中に20以上のオフィス、400名以上の従業員を抱えるまでに成長しました。

1993年にDTSの歴史は始まりました

DTSというと、当サイトの読者はホームシアターや映画館というイメージがあることでしょう。ですがDTSは「DTS IS EVERYWHERE」を標榜しており、自動車やPC、モバイル端末、テレビなどあらゆる機器や設備へのソリューションを用意しています。

DTSが打ち立ててきた数々のマイルストーン

DTSが活躍する場はホームシアターや映画館だけにとどまりません

その数あるソリューションの中から、今回黒川氏が詳しく説明したのが「DTS:X」と「DTS Neural:X」です。今回のイベントのメインテーマであるDTS:Xの前に、黒川氏はDTS Neural:Xの説明とデモを行いました。なおデモに使ったAVアンプは、デノンの「AVR-X7200WA」です。

今回のデモに使用したのはデノンのフラグシップAVアンプ「AVR-X7200WA」

DTS Neural:Xを一言で説明するなら、イマーシブ(球状)音場を生成できるアップミキサーです。5.1chなどの音源から、天井に設置したスピーカーを含めた、さらに臨場感の高いサラウンド音場を作り出すことができます。

DTS Neural:Xの4つの特徴

優れた解析力により、スイートスポットが広いのもDTS Neural:Xの特徴です

その特徴はいくつかありますが、まずアップミキサー処理が正確であること、空間内でのリマッピング性能が高いこと、そして単独で低音処理を行うことの3点が挙げられます。そして最大の特徴は音源の解析力が優れていることで、黒川氏は「他社にもイマーシブ対応のアップミキサーはありますが、我々の技術では音の位相や強度、周波数を精密に解析することで、より高精度で広いスイートスポットを実現できます」と説明しました。

デモで使われたクイーン「I Was Born To Love You」では、DTS Neural:Xをオンにすると音場が一気に広がり、まさに音に包まれるような体験が得られました。黒川氏はさらに、「通常のBlu-rayやVODコンテンツ、そしてもちろん地デジなど、我々の周りには意外と多くのサラウンド音源があります。DTS Neural:Xを使えば、これらをさらにリッチな音場でご体験いただけます」と説明しました。

地上デジタル放送やVODなどのサラウンドコンテンツにDTS Neural:Xを適用することで、さらにリッチな音場が実現します

アンプのリモコンからDTS Neural:Xのオンオフはかんたんに切り替えられます

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