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多くのブースでHDRのデモを実施

<IFA>IFA2015の映像トレンド総まとめ − HDRは「対応」から「画質競争」の段階へ

公開日 2015/09/09 17:58 折原 一也
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中国メーカーも「HDR」対応。“DolbyVision”対応機も来年3月発売か

記事の冒頭でも触れた通り、今年は韓国、中国系も含めたあらゆるテレビメーカーがHDRのデモ展示を行っていた。同時に「広色域」(韓国、中国メーカーは量子化ドット)、「ローカルディミング」「4Kアップスケーリング」「HDR入力対応」を訴求するのが今回の定番といったところ。

欧州で「SUHD」というワードでテレビを訴求し、大きな存在感を持つ韓国・サムスンも、「Ultra HD Blu-ray」を除けばこの括りで説明できてしまうほど、大きな出展はなかった。

サムスンの「SUHD」の78型モデル

「CHILI」という新しいアップスケーリングをデモ

他社と異なる展示として「DolbyVision」対応テレビを出展していたのが中国のハイセンスとTCLだ。DolbyVisionは「Ultra HD Blu-ray」にオプションとして採用されているほか、Netflixも対応を表明しており、HDRの高画質規格として注目を集めている。

ハイセンスはDolbyVision対応の55型モデル「XT910」を展示。900nitと900万対1というコントラスト性能をアピール。デモには屋外で撮影した明るい映像を用いていた。

ハイセンスによるDolbyVision対応テレビ

同じく中国のTCLにはドルビーのスタッフが常駐しており、同社のQLEDのDolbyVsion対応版を多数出展。実際の映画のクリップを含めたデモコンテンツの映像は、確かにコントラストの高さとピークの輝度の突き上げ、特に逆光のような眩しさが効果的に伝わるデモとなっていた。発売時期は2016年に入ってからとのこと。

TCLはDolbyVision対応テレビを多数出展

映画コンテンツでDolbyVisionの効果を積極的にデモ

ネット配信も4K、HDR対応へ

欧米のテレビ文化を語る上で、今や欠かせないのがNetflixやAmazonといった映像配信の普及だ。Amazonは薄型テレビ向けに4Kの映像配信を既にスタートしているのはもちろんのこと、米国・イギリスではサムスン、LG向けに数タイトルながらHDR対応配信もスタート。ソニーもNetflixのHDRへの対応を進めている。

ドイツではトップシェアのAmazonの映像配信

NetflixもHDR対応を準備中

採用されるHDRの方式は、米CEAによりHDMI向けに策定された「HDRコンパチブル」と同じようになるようだが、テレビの内蔵ストリーミング機能の受信ではソフトウェア毎の対応となる。特にソニーはNetflixとも協議を進めているとのことなので期待が高まる。



以上、IFA2015の薄型テレビ関連の出展を紹介してきたが、日本のテレビメーカーから東芝、シャープが抜けていることに気づいた人もいるかもしれない。今回、東芝は薄型テレビやAV関連の出展がなく、PC関連のみで、シャープはディーラースペース中心の出展となっていた。

Ultra HD Blu-rayの発売を間近に控え、HDRで盛り上がる薄型テレビ各社。高画質のトレンドは4Kの次へと向かっていることがはっきりしたのが、今回のIFAだった。

(折原 一也)

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