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『2020年のスーパーハイビジョン』

<NHK技研公開>多数の8K展示 − スカラ座8K上映/有機ELの活用/フルHD→8Kアプコンなど

公開日 2014/05/27 20:01 ファイル・ウェブ編集部
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■8K信号の伝送や符号化技術もさらに進化

2016年の8K試験放送では、映像符号化方式にMPEG-H HEVC/H.265を採用し、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式を用いて伝送する予定。今回の技研公開では、従来より改良を加えたHEVCリアルタイムエンコーダーなどを展示。同エンコーダーではレート制御の工夫によって画質改善を行うとともに、多重化機能も追加しているという。

2016年の試験放送を目指す

HEVCエンコーダー

また、既存のCATV施設で8K伝送を可能にする技術デモも実施。現行のCATVの複数のチャンネル(64QAMもしくは256QAM)に8K信号を分割して伝送することで、既存の伝送路を変更することなく8Kを家庭に配信できるとしている。

既存のCATV施設で8Kを伝送可能に

そのほか、熊本県人吉市周辺で行った8Kの長距離伝送実験の紹介も実施。偏波MIMO技術、超多値OFDM技術等を適用することにより、UHF帯の1チャンネルによる8K伝送を可能にしたことを紹介している。

なお、同展示では、地上波のさらなる大容量伝送を目指すとし、偏波MIMO技術と強力な誤り訂正符号を適用することで、自動車などの移動体においてもフルHDでの放送3番組(H.264)を安定受信できたことも紹介。「将来的には、1ch分のなかで8Kと移動体用の信号両方を送れるようにしたい」(説明員)という。


■「MMT」方式の利用 − 8K放送のCASはダウンロード型に?

放送と通信のどちらを用いてもコンテンツを伝送できる新たなメディアトランスポート方式「MPEG-H MMT」。同技術では、異なる伝送路で送られる様々なコンテンツをディスプレイ上に同期して表示することが簡単に行えるようになる。こうしたMMTによる放送・通信連携をスーパーハイビジョンでも活用することを目指しているという。

メイン映像は放送で、サブ映像は通信配信。伝送路の異なる2つの映像を最終的に一緒に表示することが可能

さらに、8K放送の多重化方式として有力なMMTに対応したスクランブル方式もNHKでは開発。スクランブル方式に脆弱性が発見された場合には暗号アルゴリズムを切り替え可能な仕組みを備えるという。また、放送や通信でCAS機能をダウンロード更新できるダウンローダブルCASを開発。ダウンローダブルCAS上で動作するコンテンツ保護方式や限定受信方式により、UK番組の権利保護を実現するとしている。

CASをダウンロード型にすることで、よりセキュアにすることが可能

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