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ヘッドホンは国内3年連続ナンバーワンシェア

「50年の、その先へ」新ジャンル取組みにも意欲 − オーディオテクニカ新製品発表会レポート

公開日 2012/10/16 21:40 ファイル・ウェブ編集部
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■ヘッドホン「国内は3年連続ナンバーワンシェア」 − 松下社長

また、松永氏に先立って登壇した同社取締役社長の松下和雄氏は、50周年を迎えた同社の歩みを改めて振り返りながら「BEYOND 50 YEARS」の言葉とともに今後の展望についてもコメント。

松下和雄氏

50周年の次のステップへ

まず松下氏は「残念ながらここ数年売上が伸びていないのが心苦しい」と近年の業績を紹介。「1982年にCDが登場してそのピックアップを生産していたが、ピックアップも発明から30年がたちひとつの曲がり角にきているのかと思う。パソコンなどにピックアップなしの製品も出てきている」と、光ピックアップ事業の環境が変化していると説明する。

同社の売上高推移

そして、現在の同社における売上構成について、光ピックアップ関係が5%程度であるのに対し、ヘッドホンが41%程度であることを紹介。「国内では3年連続ナンバーワンシェアを獲得できている」と、同社のヘッドホン事業について改めて触れた。

売上構成

その後、アトランタ以降すべてのオリンピックで同社のマイクが採用され、ロンドン五輪では2,800本のマイクが使われたこと、ロックフェス「SUMMER SONIC」を11年間サポートしていること、グラミー賞も15年間サポートしていることなどに触れ、プロからも高い支持を集めていることも紹介した。

そして、「50年を迎え、これから我々がやらねばならないことは、時代に即した柔軟な経営体制にすることだと思っている」とコメント。「何よりも新しい技術に対応して、新たな分野や新たな市場を開拓してていくことが使命だと感じている」と続け、子供向けの「iicoシリーズ」や高齢者に向けた「Sound ASSISTシリーズ」などの新しい取り組みも紹介。また、マルチチャンネルギターワイヤレスシステム「ATW-1101/G」や、マルチチャンネルワイヤレスマイクシステム「ATW-1102」といった楽器系ユーザーに向けた新製品のリリースも行った。

新たな分野の製品を投入していることを紹介

また、日本全国だけでなく米国や香港など海外にも支社、販売会社を展開していることに触れ、「今後もさらにグローバル化を目指して南米やインドにも拡大していきたい」とした。そして「規模は小さな会社だが今後も感性と知性が調和した良質な製品をお届けすることで、豊かな社会に貢献していきたい」と締めくくった。

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