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ヘッドホンは国内3年連続ナンバーワンシェア

「50年の、その先へ」新ジャンル取組みにも意欲 − オーディオテクニカ新製品発表会レポート

公開日 2012/10/16 21:40 ファイル・ウェブ編集部
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別項でそれぞれお伝えしている通り、(株)オーディオテクニカは「ATH-AD2000X」などヘッドホン/イヤホンの新モデルを一斉発表。本項では都内で行われた製品発表会の模様をレポートする。


■“SOLID BASS”では「豊かな低音と鮮やかな中高音を両立させた」

製品説明を担当した同社広報宣伝課マネージャーの松永貴之氏は、主に“SOLID BASS”シリーズとBluetoothモデルについて言及。“SOLID BASS”シリーズについては、2008年に日本でのiPhone発売が始まり、iPodやDAPが盛り上がっていたことに触れ、「身近に音楽を楽しむ環境ができたが、それまでの当社はいかに高音質な製品を出せるかに技術を注力していた。しかしこの環境の変化によって、高音質はもちろん、様々なニーズに応える必要が出てきた。その答えのひとつが重低音だ」とコメント。

松永貴之氏

「ロックやヒップホップ、R&Bなどの重低音をより感じたいという方は多いと思うが、イコライザー等で引き上げるとノイズや歪みが発生してしまう。そうした悩みを抱えるユーザーのために、クリアな低音域が再現できるものを届けたいという思いで開発したのが本シリーズだ」と、開発当初の背景を振り返る。

そして「現在の市場は一種の重低音ブームが展開されていると思う」とコメント。「様々な重低音がうたわれるなか、低音だけ響けばよいのか、違ったアプローチはないのか、我々が求めて続けている音質はなんなのか。模索し続け、ひとつの回答として豊かな低音と鮮やかな中高音を両立させることに辿り着いた」と言葉を続け、そうした思想の下に今回の新製品中のフラグシップ「ATH-CKS1000」を開発したと説明する。

に“SOLID BASS”シリーズに搭載するに“ソリッドベースシステム”の解説


会場で初披露されたATH-CKS1000

こちらは限定カラーのATH-CKS1000LTD
そして、低音域を再生するリアルチャンバーと、中高音域を担当するデュアルアコースティックレジスター、この2つを兼ね備える新機構「デュアルチャンバーメカニズムAR」を採用したことに触れ、「これにより従来にない、際立つ重厚な低域と豊かな中高域を非常にバランスよく再現できるようになった」と述べた。

「デュアルチャンバーメカニズムAR」の解説

「ダイレクトドライバーマウント」「トライアングラーダクト」といった技術も投入している

また、オーバーヘッドの「ATH-WS99」についても、同シリーズ史上最大となる53mmドライバーを搭載したことなどを紹介。「ダブルエアチャンバーシステム」など様々な技術を搭載したことにより「“SOLID BASS”シリーズ史上最高の低音再生と高音質を実現した」とした。

新機構「デュアルチャンバーメカニズムAR」を採用している


ATH-WS99

ATH-WS77
そして「“SOLID BASS”シリーズは発売から3年が経ち、より深い低音と高音質を実現できる新しいジャンルと言っても過言ではないくらいに進化を遂げた」とコメント。「皆様にも、深く豊かな低音と透き通るような中高音の素晴らしさを体感していただきたい」と語った。

また、松永氏はBluetoothモデルに重点を置いたプレゼンテーションを展開。上記“SOLID BASS”にBluetoothモデルを追加したことや、同社初のスポーツタイプBluetoothヘッドセット「ATH-BT07」など4機種を揃えたことにより「より多くの世代、より多くのシチュエーションで音楽や通話を楽しんでいただけると考えている」とした。

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