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CEDIA2010レポート

KEF、薄型テレビにマッチするフラットなホームシアター向けスピーカー「Tシリーズ」を披露

公開日 2010/09/27 11:22 ホームシアターファイル編集部・熊澤
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現地時間の9月23日、英国のスピーカーブランドKEFが発表した新スピーカーが話題を呼んでいる。

CEDIAに合わせて発表された新スピーカーTシリーズと、KEF JAPAN秋山和道氏

新製品「Tシリーズ」は、薄型テレビにマッチするフラットでスタイリッシュなホームシアター向けスピーカーだ。T101/T101c、T301/T301C、サブウーファーT-2で構成される。T101とT101c、T301とT301cは基本的な性能は同じであり、後者がセンタースピーカー用に横置きできるデザインになっている。

薄型大画面テレビの普及に伴い、英国KEFではおよそ5年前に開発をスタート。新開発のウルトラスリムバスドライバーは、マグネットの重量を減らし、サスペンションを外側に配置することにより、軽量化に成功。トゥイーターには、おなじみUni-Qのタンジェリンウェーブガイドテクノロジーを採用した。

新開発のウルトラスリムバスドライバーを搭載

Tシリーズは3.5cmの薄さを実現した


薄さをアピールする秋山氏

デモでは、コンパクトな筐体に見合わぬ、スピード感ある力強いサウンドを体験できる
また、一般のスピーカーは、壁掛け設置するとスタンド設置時に比べて反射により低域が増強されてしまう傾向があるが、Tシリーズは視聴者が設置環境にかかわらず同じサウンドを楽しめるよう考慮されている。スタンドにセレクタマウントシステムを採用し、壁掛け時とスタンド使用時で自動的にスピーカーの音のバランスを調整する仕組みになっているのだ。これにより、壁掛け時とスタンド使用時両方で同じ聴感が得られるよう設計されている。

Tシリーズは厚さ約3.5cmというスタイリッシュなデザインに見合わぬ力強くスピード感のあるサウンドを聴かせてくれる。KEF JAPANの秋山和道氏は「テレビの薄型化・大画面化が進むにつれ、ディスプレイとしてはホームシアターにふさわしくなっていくものの、音はどんどん貧弱になるという問題がありました。Tシリーズは、そうした問題に真っ向から取り組んだ、KEFならではの技術を生かした新しい製品です。サウンドのクオリティとデザインが評価され、米国でもこれまでとは違うユーザー層を取り込める製品として、専門誌やディーラーから問い合わせが相次いでいます」と語った。

スタンドはオプション。5.1chパッケージのほか、認定ディーラーにはバラ売りで提供する。日本でも11月ごろ発売が予定されている。なお、価格は未定。

スタンドへの差込口

こちらにスピーカーをさし込むかたちとなる

また、KEFのブースではインシーリングスピーカーの新モデルも発表された。Uni-Qのタンジェリンウェーブガイドテクノロジーを採用した製品で、音質の向上に加え、サランネットをマグネットでフレームに装着することができる。こちらも日本への導入が予定されている。

新製品のインシーリングスピーカーは日本にもお目見え予定

(ホームシアターファイル編集部・熊澤)

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