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充電台に置くだけの「ワイヤレス充電」技術も

【CEATEC】ドコモ、“触れる”3Dディスプレイや2Dディスプレイで3D写真を楽しめる技術などを展示

公開日 2010/10/06 12:04 ファイル・ウェブ編集部
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NTTドコモ(株)のブースでは、携帯電話を活用した新しい楽しみ方の提案が多く展示されていた。

NTTドコモのブース

■“触れる”3Dディスプレイ

“触れる”3Dディスプレイのデモ機

背面にコイルを埋め込んだ3Dディスプレイ(8視差のレンチキュラー方式)を、先端に磁石のついてペン先で触れる。するとカメラがペン先の3次元位置を検出、ペン先が立体映像と同じ3次元位置に来たときに反力が生じる、というしくみだ。

8視差のレンチキュラー式裸眼3Dディスプレイを搭載

力覚が発生するしくみ

今回はペン先を近づけると、カメレオンがペン先を舌でつっつく、というデモが行われていた。これがとにかく単純に面白い。舌でつっつかれて振動が発生すると、思わず「おおっ」と声が出てしまう。

こちらは具体的な実用化案はまだないとのことだが、同社説明員によると、この“面白さ”を活かし、ゲーム用ディスプレイなどへの採用が考えられるとのこと。また、タッチパネル式ソフトウェアキーボードでクリック感を発生させる装置としても活用ができるのではないか、と話していた。

今後はゲームやユーザーインターフェースなどに応用を考えているとのことだ

■2Dディスプレイでも3D画像が楽しめる?!“撮れる”3D

撮って触って遊べる3D技術も参考出展された。こちらは2眼式3Dカメラで撮影された写真データに視差調整を行うことで、2視点はもちろん多視点3Dディスプレイでも表示できるようになるというもの。

撮って触って遊べる3D技術の詳細

画像補間を行い、2Dディスプレイで擬似立体表示を行うこともできる。今回のデモでは、2枚の画像の奥行きを解析し、左右それぞれ20枚ずつ、計40枚・41視点の画像を生成。スマートフォンを傾けると、あたかも立体のような写真を楽しむことができる。

この技術で作った写真。正面からみると普通の2D写真だが…

左右に傾けると、視点が変わりあたかも3D写真のように楽しめる

説明員は「3Dで撮影した写真を、2Dディスプレイしか持っていないユーザーにも楽しんで貰えるようにしたかった。将来的にはおそらくアプリでの提供になるのではないか」と説明していた。

裸眼3Dディスプレイも、サイズや視点数の違うモデルが参考出展されていた。こちらは2視点モデル

こちらは3視点モデル

こちらは8視点モデル

■充電台に置くだけの「ワイヤレス充電」

磁界が発生している充電台に、コイル入りバッテリーを内蔵した携帯電話やデジタル機器を置くだけで充電が可能な技術「Qi」も登場した。これまでワイヤレス充電は充電台の決められた位置に置かなければできなかったが、Qiは充電台の上であればどこでも充電でき自由度が高いのが特徴。通常のケーブル接続充電時と比べても、充電時間は変わらないという。

ワイヤレス充電ケータイのサマリー


バッテリーにはコイルが入っている

充電台の上に載せるだけで充電ができるしくみ
今夏標準化が完了するとのこと。標準化が終われば、日本はもちろん世界中の屋外でも屋内でも簡単に携帯電話を充電できるようになる、と語っていた。

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