ももクロのクリスマスライブ、アーカイブ配信中!“コール&レスポンス”重視、イマーシブオーディオのこだわり
ももいろクローバーZからのクリスマスプレゼント、「Momoiro Christmas 2025 ODYSSEY」が、さいたまスーパーアリーナで2025年の12月20日(土)と21日(日)に開催。その模様が、ももクロとして初めて、ソニーの立体音響体験「360 Reality Audio (サンロクマル・リアリティオーディオ)」にてリアルタイム生配信された。
1月17日からは、「360 Reality Audio Live アプリ」上にて、360 Reality Audioによるアーカイブ配信によるアーカイブ配信もスタートしている。
今回のリアルタイム配信にあたっては、WOWOWのエンジニアチームが全面的に協力。WOWOWは過去に、「JAZZ NOT ONLY JAZZ」のLive Extremeでの配信なども手掛けており、「高音質かつイマーシブ」なライブ配信にも力を入れてきた。昨年4月には大型の音声中継車を投入、「音の良い」ライブ配信の可能性を追求している。
360 Reality Audioのライブ配信という側面から言うと、かつて2023年1月に宇多田ヒカルのイギリス・メトロポリススタジオでのライブを配信するという試みもなされている。
だが、アリーナクラスの配信は今回が初。ももクロメンバーの歌声はもちろん、観客の熱狂もより臨場感高く捉えたい、という思いからイマーシブオーディオでの配信を実現するに至ったそうだ。
今回のエンジニアはWOWOWの戸田佳宏さんが担当。これまで数多くのイマーシブ配信を手掛けてきた経験を踏まえて今回のマイク配置を選定したという。
今回は360 Reality Audioでの配信となるため、ドルビーアトモスとは少し違った音作りもなされたようだ。360 Reality Audioの特徴は「フルオブジェクトベース」であることにあり、チャンネルベースとは異なり、楽器ごとに音をまとめる(オブジェクト化する)ことで、よりクオリティの高い配信が実現できる。
特にももクロのライブならではの取り組みとして、「コール&レスポンス」を重視。お決まりのメンバー紹介はもちろん、モノノフ(※ももクロファン)たちとの掛け合いが会場との一体感、ひいては臨場感を伝えるために必要だと判断。そのために、アリーナ席前方から後方までアンビエンス用のマイクを多数配置。さらに天井のキャットウォークにもマイクを配置することで、会場全体の空気感を余すところなく収録している。
また配信においては360 Reality Audio のライブ用オブジェクト立体配置ソフトウェアを活用。使用する帯域をコンパクトにまとめながら高音質な配信を実現するためにさまざまな試行錯誤をおこなったそうだ。
戸田さんはももクロの配信に関わるのは初めてだそうだが、通常のステレオ配信との違いとして、「音を散らして配置する」ことでより音質を追求できると力説する。ステレオならば、同じ周波数の音が重ならないよう、「マスキング」を意識した音作りが必要となるが、360 Reality Audioではより広いキャンバスに、自在に音を配置することができるのだ。
実際に360 Reality Audio のライブ用オブジェクト立体配置ソフトウェア上での配置をみると、360度の球面上に音の塊(オブジェクト)が配置されるのが見て取れる。そのことで、音の位置関係や楽器の質感などを、より解像度高くリスナーに届けることができるのだ。
今回の配信は、ソニーのチームとWOWOWのエンジニアチームが共同で実施。20日の初日は、リハーサルとして音のまとめ方や配信のテストを行い、21日の2日目を本番として配信をおこなった。
21日のライブを現場で体験したが、とにかく圧倒!幅広い年代のモノノフたちとの掛け合いも息ぴったり。
「360 Reality Audio Live」アプリ上では、ライブ本編から2曲、「overture〜ももいろクローバーZ参上!!〜いくぜっ怪盗少女 -ZZ ver-」約5分程度の無料配信も行われている。有料アーカイブ配信チケット代金は4,100円。eplusからチケットを購入して、シリアル番号を入力することで鑑賞できる。
配信チームも、今回はとくに「ヘッドホン」での再生における臨場感によりこだわって音作りをしたと語ってくれた。再生にあたってはソニーのヘッドホンではなくてももちろん大丈夫だが、「MDR-MV1」などを使えばよりエンジニアの狙った音作りを自宅でも体験できるだろう。
ヘッドホンでの再生でも、ライブの生々しさ、会場の熱気が存分に伝わってくる。特に会場のざわめきをしっかり捉えながらも、彼女たちの声の魅力と会場との一体感が感じられるのは驚きだ。後半はバンドも登場、バンドサウンドも抜けよく質感高く収録されているところも聴きどころだ。
2月1日までの限定配信のため、ライブに参戦した人も、残念ながら参加できなかった人もぜひチェックしてみてほしい。
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