発売直後のスピーカーも試聴を用意

<TIAS>ヤマハ、発表直後の「NS-2000A」が試聴可能/Fyne Audio新旗艦スピーカーなど今後登場の製品がお披露目

2022/10/28 編集部:成藤 正宣
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本日10月28日から30日までの3日間、有楽町・東京国際フォーラムで「東京インターナショナルオーディオショウ2022」が開催されている(参加入場は事前登録制)。本稿では、本イベントに出展したヤマハ/アクシスの注目情報をお届けする。

■ヤマハ



ヤマハは、昨日10月27日に発表したフロア型スピーカー「NS-2000A」をさっそく出展。プリアンプ「C-5000」やパワーアンプ「M-5000」、ターンテーブル「GT-5000」などを組み合わせたシステムにより、本格的な試聴の機会を設けた。

10月27日に発表された「NS-2000A」が早速試聴できる

「C-5000」「M-5000」「GT-5000」などと組み合わせる

既報の通り、NS-2000Aは2023年2月24日に発売予定の3ウェイ/バスレフ式のフロア型スピーカー。上位モデル「NS-5000」「NS-3000」の技術を引き継ぎつつ、リビングにも難なく設置し音楽を楽しめるスピーカーとして開発されている。

大きな特徴の1つが、搭載する4基のスピーカーユニットすべてに新開発の振動板「ハーモニアスダイアフラム」を採用し、全帯域で音色の統一を図ったことだ。

ハーモニアスダイアフラムは、上位モデルの振動板素材として採用しているZYLON(ザイロン)繊維に、グランドピアノの響板に使われるスプロール材などを混ぜ合わせ、抄いて製造した振動板。ZYLONの特長である優れた内部損失や音速を活かしつつ、空間表現や音の響きを改善。製造コストも抑えることができたという。

すべての振動板を「ハーモニアスダイアフラム」で統一することで、すべての帯域を同じ音色に揃えた

内部で使われている部材も間近で見ることができる

また、外部からまったくネジが見えないよう設計され、優美な曲線を描くラウンドフォルムや鏡面ピアノフィニッシュを採用した筐体デザインにも注目。リビングのインテリアに馴染みやすい見た目とすることで、音楽をライフスタイルとより密接に結びつける狙いだ。

ヤマハブースの試聴は3日間とも整理券方式を取っており、整理券は各試聴時間の開始45分前から配布する。また、毎日12:30〜13:15は担当スタッフのトークイベントとなっており、NS-2000Aを試聴しながら本モデルへのこだわりポイントなども聞き出せるとのことだ。

■アクシス



東京インターナショナルオーディオショウには3年ぶりの出展というアクシスは、Fyne Audio、MSB Technology、Ayre、bergmannといった同社取り扱いブランドの製品をD棟5FのホールD5に展開。各ブランドの最新モデルや参考出展品を集めた試聴システムも用意し、フリー試聴や評論家を招いての公演を開催している。

広いホールに、各ブランドのラインナップと試聴コーナーとを設けている

試聴システムで特に注目を集めた製品が、Fyne Audioから参考出展されたスピーカー「F1-12S」。前モデルにあたる「F1-12」からドライバーユニットの改良などを行った次世代のフラグシップモデルだという。発売時期については未定だが、価格はペア800万円前後となる見込みだそうだ。

Fyne Audioの新フラグシップモデルとして発売予定の「F1-12S」

同じく参考出展として、MSBが同ブランドのDAC用に開発しているという光D/Dコンバーター「Select Digital Director」が来日。試聴システムにて効果を実演した。再生機器から送られた音楽データを、光信号に変換してDACまで届ける独自の光ファイバー接続により、ノイズを完全に分離することが可能だという。

MSB「Select Digital Director」は光ファイバー伝送により音楽データからノイズを分離することができるという

その他試聴システムには、最新技術とレトロなデザインを組み合わせたFyne Audioのスピーカー“ヴィンテージ・シリーズ”や、lumen white「ALTAI」など、今年から販売を開始した最新のスピーカーも用意されている。

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