MQA-CDや各種ハイレゾ再生にも対応

ラックスマン、旗艦機の技術を継承したミドルレンジSACDプレーヤー「D-07X」

2022/05/27 編集部:小野佳希
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ラックスマンは、フラグシップ機と同じ新ドライブメカを採用するなどしたミドルレンジSACD/CDプレーヤー「D-07X」を6月に発売する。価格は825,000円(税込)。

D-07X

SACD/CD、MQA-CDに加え、ハイレゾ音源再生に対応。USB入力は最大PCM 768kHz/32bit、DSD 22.4MHz、 S/PDIF入力時は最大PCM 192kHz/24bitに対応する。MQA-CDをはじめ、USB、S/PDIFなどすべての入力でMQAフォーマットの再生に対応するMQAフルデコーダーを搭載する。

フラグシップモデル「D-10X」で初採用された、読取精度を増した新SACD/CDドライブメカを本機にも採用。また、信号の理想的な経路と高品質なアナログ回路のための容積確保を実現するというレフトサイド・メカレイアウトをベースに、メカブロックを強固なサイドシャーシにダイレクトにマウントすることで、リジッドに外来振動を遮断するオリジナル高剛性メカニズム「LxDTM-i」を搭載しており、これらにより「D-10Xに迫る信号読み取り精度を実現した」とアピールしている。

D/Aコンバーター部には、こちらもD-10Xに搭載していたROHM社製「MUS-IC」シリーズのトップエンドDACチップ「BD34301EKV」をデュアルモノ構成で採用。また、高精度・低ジッターだという超低位相雑音クロックモジュールによって発振周波数付近のノイズ低減を図っているほか、SACD/DSDファイル再生時に好みの音質を選択可能な2モードのアナログFIRフィルターを備えている。

アナログ回路には、モノラルモードで動作するDACチップの差動出力を受けるフルバランス構成のI/V変換と、LPFステージを兼ねた新開発ディスクリートバッファー回路を搭載。

また、大型電源トランスと各回路独立のレギュレーター、大容量ブロックコンデンサーによって高品質な電源供給環境を実現するというハイイナーシャ(高慣性) 電源を採用。電源ケーブルには、従来より導体を太くしながらもスリムで取り回しの良さを実現したノンツイスト構造の「JPA-10000i」を同梱する。

端子部は、大型のプラグを装着したラインケーブルにも対応できるよう32mmピッチにした金メッキ仕上げのRCA端子と、新採用のノイトリック社製シールド付き高級XLR端子を装備。対応する機器間のリモコン信号を連携し、将来的に他の無線装置によるリモート操作にも対応を拡張するというコントロール入出力端子や、トリガー入力端子も新設した。

背面端子部

また、グラデーション鋳鉄製レッグによって振動対策も図っているほか、装着方向を変更することで端子全体でケーブルの重量をサポートできるようにした金メッキ仕上げのACインレットも採用している。

筐体は、ブラスターホワイトのフロントパネルと、ヘアラインのトップパネルのコントラストによって上品さを演出。従来モデルよりも開口を広く取り、窓を前面に張り出したディスプレイを組み合わせ、立体的でダイナミックな外観を演出したという。なお、ディスプレイ部はズーム表示、およびディマー機能を備えている。

外形寸法は440W×132H×410Dmmで、質量が17kg。前述の電源ケーブルのほかリモコンが付属する。

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