回路パターンの見直しなどでSN比が向上

アキュフェーズからモノラルパワーアンプ「A-250」が発売

公開日 2017/04/05 18:10 季刊・オーディオアクセサリー編集部
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アキュフェーズ(株)は、モノラルパワーアンプ「A-250」を4月下旬に発売する。価格は1,250,000円/1台(税抜)。

モノラルパワーアンプ「A-250」

A-250は、2012年にアキュフェーズ創立40周年記念モデルとして発表された「A-200」の後継機。A-200を超える性能と音質を目標に5年間の開発期間を経て完成した本機は、機構・回路面に先進テクノロジーを導入し、内部レイアウトや配線、回路構成の全てが徹底的に見直されている。

パワーMOS FETによる10パラレル・プッシュプルのパワーユニットを2組用いた、合計20パラレル・プッシュプルによる純A級動作という点は、A-200を継承。また、信号経路にダブルのインスツルメンテーション・アンプ方式を導入したフルバランス伝送や、カレント・フィードバック増幅回路の採用など高く評価された部分は継承。

変更点は部品のレイアウトや配線パターン。これらを変更し、A-200よりも入力コネクターの近くに入力アンプを搭載することで、内部レイアウトをより理想的ものにしている。同時に内部配線より短くシンプル化し、回路定数も変更されている。この結果、SN比が実測値で約2dB改善されている。

A-250のリアパネル。RCAとXLRの2系統の入力端子を装備する。スピーカー出力端子は真鍮無垢材を切削加工して金プレート化したものを搭載

さらなる高音質化のため、使用パーツにも再検討が加えられている。パワーアンプ出力段用メイン電源部には、新たに開発された特注品の10万μFのブロック電解コンデンサーを採用。パワーアンプドライブ段用電源部にも、新開発の特注品電解コンデンサーが用いられている。

機能面では、変動に応じてレンジ(単位)が自動的に切り替わる「メーターオートレンジモード」を新規に搭載する。

定格出力は100W(8Ω)、200W(4Ω)、400W(2Ω)、800W(1Ω、音楽信号に限る)で、A-200と同じ。前述のSN比以外は、周波数特性やダンピングファクターなどスペックの変更はほとんどない。

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  • ブランドACCUPHASE
  • 型番A-250
  • 発売日2017年4月下旬
  • 価格1250000
【SPEC】●定格連続平均出力:ノーマル仕様時(400W/2Ω、200W/4Ω、100W/8Ω)、ブリッジ接続( 1,600W/2Ω、800W/4Ω、400W/8Ω) ●全高調波ひずみ率:0.05% 2Ω負荷、0.03% 4〜16Ω負荷 ●IMひずみ率:0.01% ●周波数特性:定格連続平均出力時(20Hz〜20kHz)、1W出力時(0.5kz〜160kHz) ●ゲイン:28.0dB(GAINスイッチ:MAX時) ●ゲイン切替: MAX、−3dB、−6dB、−12dB ●負荷インピーダンス:連続出力仕様時 2〜16Ω、音楽信号時 1〜16Ω ●ダンピング・ファクター: 1,000 ●入力感度: 1.13V  定格連続平均出力時、0.11V 1W出力時 ●入力インピーダンス:バランス 40kΩ、ライン 20kΩ ●電源: AC100V 50/60Hz ●消費電力: 300W 無入力時、430W 電気用品安全法、340W 8Ω負荷定格出力時 ●外形寸法:465W×238H×514Dmm ●質量:46.0kg