極小ベアリング活用でリニアなトレースを実現

KLAUDIOから“究極の理想”を実現した1ピボット式リニアトラッキング・トーンアーム「ARM-MP12」

2017/02/08 編集部:小澤 麻実
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ノアは、KLAUDIOのトーンアーム2機種を2月10日に発売する。ラインナップは10.5インチ用の「ARM-MP10」と12インチ用の「ARM-MP12」。価格はどちらも165万円(税抜)。

ARM-MP12/MP10

本機は1ピボット式のリニアトラッキング・トーンアーム。極小ベアリングを複数箇所に備え、アームピボットベース自体が滑らかに前後稼働する機構(特許出願中)を採用。さらにヘッドシェルの結合部にもピボットを設け、カートリッジの針先が弧を描くようにレコード盤をトレースできるようにしているのが大きな特長だ。

本機の機構

従来のリニアトラッキング式アームは電子制御モーター駆動やエアーポンプ・スライド式など複雑かつ繊細なものが主流。ターンテーブルと一体になった専用設計で製品選択の自由度が少なくセッティングも難しかったという問題があった。本機はその点を解決したモデルで、「まさに究極の理想的方式」とアピールされている。その動きのイメージは下記動画からご覧いただける。

アームピボットベース自体が滑らかに前後稼働

ヘッドシェルの結合部にもピボットを設けている


※昨年のインターナショナルオーディオショウに参考出展されていた際の撮影動画です。最終仕様品とは異なる部分がある可能性があります

アーム部は軽量かつ剛性の高いカーボンファイバー製。ホールド性が高く滑らかな動作を実現する専用設計のアームリフターも採用している。針圧方式は扱いやすいスタティックバランス式。

ヘッドシェル部分はユニバーサルタイプで様々なモデルを取り付け可能。アジマスの目安になるゲージの付いたコネクタにより、接続時のズレも確認しやすいという。長さの異なる3種類の純正ヘッドシェルと、リードバーが付属する。

長さの異なる3種類の純正ヘッドシェルと、リードバーが付属

ターンテーブルへの正確なセッティングに役立つアライメントツールも付属。本体や付属品は特製フライトケースに収められている。

アライメントツールなどの付属品も含め、全て特製フライトケースに収められている

また、別売の自立型アームベース「BAS-ARM01」(税抜74,000円)も用意。これはアームボードに穴を空けられなかったり本機を適切な場所に設置できなかったりするターンテーブルのためのもの。単体で2.8kgという重量でトーンアームをしっかり保持。素材は摩耗に強く内部損失も高いポリオキシメチレンを採用している。シャフトを収納するシリンダー部分にはメッキ処理を施した真鍮を使用している。

別売の自立型アームベース「BAS-ARM01」

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