日産自動車らが開発した塗装技術「スクラッチシールド」の材料

ビフレステック、振動板に「スライドリング マテリアル」を採用した卵型スピーカーを発売

2011/07/20 ファイル・ウェブ編集部
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ビフレステック(株)は、卵の形状をした動電型スピーカー“D'Egg TGA”シリーズの新モデル「TGA-1B1/b」を本日より直販サイトで販売開始した。価格は105,000円(税込・ペア)。カラーはブラックのみ。


“D'Egg TGA” TGA-1B1/b
D'Egg TGAシリーズは、「恐竜の卵(Dinosaur's Egg)」を意味するスピーカーシリーズで、スピーカーキャビネットを滑らかな曲面形にすることで±120度以上の広範囲に渡る指向特性を有している点が特長。振動板は、キャビネット形状に合わせた外側に丸みのある凸型になっている。

従来モデルでは振動板自体の強度を上げ、発生する音に追従するために、軽くて剛性の高いフラーレン/マイカ・ナノコンポジットを素材に採用していたが、軽量のため振動板自体の振動による音の乱れが生じてしまっていたという。

今回発売のTGA-1B1/bでは、この振動板による音の乱れを解決するため、同部分のコーティング材を刷新。日産自動車(株)、東京大学、アドバンスト・ソフトマテリアルズ(株)が三者共同で研究開発した塗装技術「スクラッチシールド」の材料「スライドリング マテリアル」をコーティング材に使用している。

ビフレステックはスライドリング マテリアルについて、「既存の高分子材料とは異なり非常に柔軟な材料で、結合部分が固定される事なく自由に動く事が可能」と説明。同素材の採用により、特徴的な構造で、優れた伸縮性や制振性を示すことができたという。また、従来の塗料と比べて非常に薄く塗ることができるため、軽量性を保ったまま振動板の制振性を向上させることができ、振動板の自己振動による音の乱れを抑制できたとしている。

TGA-1B1/bの筐体素材はプラスチックで、ユニットに9cm口径のフルレンジを1基搭載している密閉型。定格入力は15Wで、体格インピーダンスは4Ω。周波数特性は70Hz〜20kHzとなる。外形寸法は140W×220H×140Dmm(スタンド含む)で、質量は約1.0kg(スタンド含む)。

また、スピーカー本体を支える台座にも改良を加え、安定性をより強化。従来モデルと比較し多少の軽量化も実現した。

【問い合わせ先】
ビフレステック
TEL/03-3288-5271

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドBIFROSTEC
  • 型番TGA-1B1/b
  • 発売日2011年7月20日
  • 価格¥105,000(税込・ペア)
【SPEC】 ●ユニット:9cm口径フルレンジ/密閉型 ●定格入力:15W ●定格インピーダンス:4Ω ●周波数特性:70Hz〜20kHz ●外形寸法:140W×220H×140Dmm(スタンド含む) ●質量:約1.0kg(スタンド含む)。