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第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の受賞式開催

2010/04/01 季刊オーディオアクセサリー編集部
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3月31日、第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の受賞式が東京芸術ホール会議室にて行われた。

ミュージック・ペンクラブ音楽賞は、約200名の会員を擁するミュージック・ペンクラブ・ジャパンが発表している年間の音楽賞で、会を構成する音楽&オーディオ評論家やライター、音楽学者、作曲家、文芸評論家などの会員が全員参加し、自主投票するとこによって選定される。

なお、受賞作品はこちらの記事ですでにレポートしたとおり。オーディオ部門の録音・録画作品ではSACD「ブルックナー交響曲第7番/ユベール・スダーン指揮 東京交響楽団」が、技術開発では「Extreme HARD GLASS CD/ガラスCD」が受賞するなどしている。


ポピュラー部門録音・録画作品日本人アーティスト賞を受賞したのが「ソフトリー・アズ・アイ・リーヴ・ユー/マーサ三宅」(ティートックレコーズ/ XQDN-1021)

マーサ三宅さんは「この賞は録音賞なので、録音を手掛けた金野貴明社長にお祝いするつもりで今日は参りました。いつまで歌えるかという思いをこめて歌いましたが良い作品に仕上げていただき、賞もいただけて感謝しております」と述べた
今回、受賞したアーティストや録音家などが一同に会し、ひとつひとつの賞につき表彰および撮影が行われた。

とくに今回の受賞作のなかで注目されたのは、スダーン指揮、東京交響楽団が演奏した『ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)』(fine NF エヌ・アンド・エフ/NF61202)が、クラシック部門録音・録画作品日本人アーティスト賞と、オーディオ部門録音・録画作品賞をダブル受賞したこと、そしてその録音を手掛けたエヌ・アンド・エフがセーラー万年筆と共同開発したハードガラスCDも技術開発賞を受賞したことであろう。

クラシック部門とオーディオ部門でダブル受賞を見事果たしたSACD「ブルックナー交響曲第7番/ユベール・スダーン指揮 東京交響楽団」(エヌ・アンド・エフ/NF61202)。録音を手掛けたエヌ・アンド・エフの福井氏は「録音エンジニアは写真家といっしょで、美しい女性は美しく撮れるのと同じように、素晴らしい音楽は素晴らしく録ることができます。この賞はスダーンさん、東京交響楽団さんに贈られるべきと思っていたら、クラシック部門でも音楽として賞をいただけて、最高に思っています」と述べた

ハードガラスCDで技術開発賞を受賞したセーラー万年筆&エヌ・アンド・エフ。「産業用ロボットの開発で取り組んできた超精密加工技術を使って、ハードガラスCDを作ることができました。高い音質が永久不変で保存できます。この技術を認めていただけたことを光栄に思っています」

受賞作品は素晴らしいものばかりなので、まだ聴いていない作品があれば、ぜひ試してみていただきたい。

受賞アーティストが一同に会した様子

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