クライバー指揮のベト7/ベト5、コルトレーンの「バラード」。斎藤宏嗣氏のレビューも有り

ユニバーサルミュージックの高品質CD「クリスタル・ディスク」、Phile-web特別販売中!

公開日 2009/05/22 16:14 Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ユニバーサルミュージックは、基板にガラスを使用した高品質CD「クリスタル・ディスク」による名盤2タイトルを発売する。

ガラスCDの発売は6月24日。本作はディスクの基板として、従来のポリカーボネートの代わりに光学用ガラスを採用。プレスも1枚1枚手作りとなるため、20万円という異例なほど高価な盤となっているが、透過性、複屈折、入射光、反射光の歪みが少なくなり、クリアで安定した音を再生でき、傷や割れ、温度、湿度にも強く、保存性がアップするというメリットがあるという。

さて今回発売されるのは、1974年録音、カルロス・クライバーの不滅の名盤『ベートーヴェン/交響曲5番、7番』と、ジョン・コルトレーン不朽の名作『バラード』の2タイトル。前者は最新のDSDリマスタリングを施しており、後者はオリジナル盤の録音も手掛けたルディ・ヴァン・ゲルダーのリマスタリングによるマスターを使用している。

いずれのタイトルもクリスタル・ディスクと比較試聴用通常盤CDの2枚がセットになっており、その他に2種のオリジナルジャケットをあしらった紙ジャケ、ブックレット、さらに特製アクリル・ケースが封入されている。

今回、この特別な「クリスタル・ディスク」をPhile-web読者のために販売致します。Phile-webなら送料も無料。貴重なディスクをこの機会にぜひ手に入れてください!

また、斎藤宏嗣氏が毎月Phile-webにて連載している「斎藤宏嗣の優秀録音盤」から、「クリスタル・ディスク」のレビューを以下に掲載いたします。

---
優秀録音盤 [ ガラスCD ] TEXT/斎藤宏嗣

近年、高品位CDが続々と登場、SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)、HQ(ハイ・クオリティ)CD、ブルー・スペックCDなど、高品位再生を志すCDがオーディオ・マニアのみならず音楽ファンにも注目されているが、それらの決定版がディスク素材として従来のポリカーボネート材に代わり、高純度の光学ガラス材を仕様した究極の“クリスタル・ディスク”であろう。今回、レコード界の名門ユニバーサル・ミュージック社の貴重なマスター・コレクションから、クラシックとジャズの名演・名録音がクリスタル・ディスク化され、レコード・マニアのコレクションとして、人類の偉大な遺産として保存が可能となった。

“2枚のクリスタル・ディスクの得点は……"とたずねる向きもあろうが、10点法の採点では味気なく、ここでは従来の方法とは異次元の評価としたい。


■<レビュー>ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第7番

1974と76年にウィーンで収録された不滅の名演で、クライバーのドイツ・グラモフォンへのデビュー作「運命」と、その後に録音された「第7番」のカップリング。クリスタル・ディスク化の成果は圧倒的で、マスターの底に埋もれていた響きや雰囲気が浮き上がり、文字通りクリスタルな空間に添えられ晴れやか。

■<レビュー>ジョン・コルトレーン/バラード

モダン・ジャズの最高傑作盤で、コルトレーンの残した名演と、ジャズ録音を確立したエンジニアの一人〜ルディ・ヴァン・ゲルダーの名録音が融合した珠玉の一枚である。ヴァン・ゲルダー自らリマスタリングを手掛けたマスターによるクリスタル・ディスク化は、圧倒的なレンジ感とS/Nの際立ちが圧巻。

無題ドキュメント

ベートーヴェン『交響曲第5番/第7番
カルロス・クライバー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


録音:1974年3月、4月(5番)、1975年11月、1976年1月(7番) 
於:ウィーン
UCCG-9887/8
¥200,000(税込)

 

『バラード』 ジョン・コルトレーン
ジョン・コルトレーン(ts)、マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)ほか


録音:1961年12月21日、1962年9月18日、11月13日
於:ニュージャージー
UCCG-9381/2
¥200,000(税込)

 



この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE