<ハイエンド2008:イベント>“旬の音本舗*福田屋”開店 − 電力線で音はどう変わる?

公開日 2008/10/10 22:38
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有楽町の東京交通会館で開催されている「ハイエンドショウトウキョウ2008」音元出版ブースでは、連日オーディオ評論家諸氏によるイベントが行われている。初日のトリを務めたのは福田雅光氏。「旬の音本舗*福田屋」と題し、アクセサリーによる音質向上の実践テクニックを伝授した。

福田雅光氏

実践的なテクニックに、来場者も熱心に耳を傾けていた

『季刊・オーディオアクセサリー』誌で大好評の連載記事「旬の音本舗*福田屋」は、オーディオ評論家・福田雅光氏ならではのオーディオのクオリティアップノウハウ紹介や、注目のアイテムの数々を毎号紹介して大きな反響を得ている。

本日のイベントでは、電力線や電源ケーブルを変更することによる音の変化を実験。まず電力線の実験では、会場内の電源コンセントから、通常の電力線を用いて組んだ電源コンセントと、「エコグリーン」という1m 350円の電力線を使用した電源コンセントボックス、さらにオーディオ用として開発された、PCOCC-Aを用いた1m 4,900円の電力線を使った電源コンセントボックスの3種類の仮の電源経路を用意。擬似的に電力線変更による音質差を試した。それぞれ明らかな音質差が感じられ、特にエコグリーンのコストパフォーマンスの高さが印象深かった。

試聴に使われたシステム

福田氏が音質的なメリットを実演した、電力線を使用した電源コンセント中継経路

福田氏は、「電源は『Simple is Best』ではなく、壁コンセントに直接機器をつなげて良い結果がでるケースは稀。途中が悪くても、良い経路を通せば音は良くなる」と力説。高級電源タップの前に、このような比較的安価に組み合わせられる良質な電源経路などを噛ませることで、音質を高められると解説した。

2つ目の実験は、パワーアンプ、プリアンプなどの電源ケーブルを標準のものから市販のものに変更し、その音質差を確かめるというもの。市販ケーブルにはPS AUDIOの「XPL-1.8MKII」などが使われた。福田氏は「最近、この製品のような3万円前後のケーブルに良いものが揃ってきた」と語り、比較的安価に音質向上を行うことができると説明。

福田氏は、「色々実験をやりたいけど、1時間じゃ全然足りないですね。3時間くらいやらないと…」と、まだまだ話し足りない様子。本イベントは12日(土)の16:00〜17:00にも開催されるが、2回目ではさらに興味深い実験が飛び出す可能性も高そうだ。

(Phile-web編集部)

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