パイオニア、スピーカー“EXシリーズ”の第3弾モデル「S-3EX」を発売

公開日 2007/05/15 17:44
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S-3EX
パイオニア(株)は、高級スピーカーシステム「EXシリーズ」の第3弾モデルとなる、「S-3EX」を6月下旬より発売する。価格は367,500円(1本・税込)。

EXシリーズは、TADスピーカーの技術を投入し開発されたスピーカーシステム。2005年11月に「S-1EX」「S-2EX」(関連ニュース)の2モデルが発売されており、S-3EXはシリーズ第3弾モデルとなる。これまでのEXシリーズと同様、パイオニアグループの日本・米国・欧州のエンジニアによるプロジェクトチームによって開発された。

本機は、上位モデルS-1EXと同一の設計思想から誕生したという、3ウェイ方式のフロアスタンディング・スピーカーシステム。サイズはS-1EXが422W×1283mmH×609Dmmであるのに対し、本機は350W×1224H×541Dmm。

ミッド/トゥイーターは、同軸スピーカーユニット「CST(Coherent Source Transducer)」を搭載。マグネシウム振動板を採用したミッドレンジユニットの中央に、新開発のセラミックグラファイト・トゥイーターを装着した構造により、点音源の理想を追求しているという。また、振動板素材として最高クラスの強度と適度な内部損失を両立するセラミックグラファイトを採用することにより、共振周波数を可聴帯域外へ追いやるとともに、高域再生限界100kHzを達成しているという。

ウーファーは、アラミド織布とカーボン不織布を積層構造にした独自のコーンを採用。新開発の「LDMC磁気回路」により磁気ギャップ内の磁束分布を前後対称、かつ均一にすることで卓越したリニアリティを実現し、不均一な磁束による歪を大幅に低減しているという。また特殊製法による「高強度チタンボビン」や「発泡ポリカーボネイト系ウレタン使用コルゲーションエッジ」など、素材や構造の細部にまでオリジナルの技術を投入している。

筐体は、曲面のバッフル形状(プレシジョンカーブ)による「パーフェクト・タイムアラインメント・デザイン」を採用。スピーカーユニットを、聴き手を中心とする球形に沿って配置することで、すべてのユニットからの音が耳に届くまでの時間を同一にしている。さらに、キャビネットを後方に傾斜させた「スラントレイアウトエンクロージャー」を採用することで、タイムアライメントの精度を向上させている。

またエンクロージャーには、ユニットやポートの位置を最適化し定在波の発生を抑える、独自の「ABDテクノロジー」を採用したほか、音響管をエンクロージャー内部に配置することで、高次の定在波も抑える特許技術「AFASTテクノロジー」もあわせて採用している。

本体底面には、60mm厚のMDF材と亜鉛ダイキャストによる3点支持脚を採用。設置面からの影響を排除すると同時に、安定した設置を実現している。

さらに本機は、スピーカーやアンプ、ソフトなどの時間と位相を管理する「フェイズコントロール」技術を導入。同技術を採用した製品と組み合わせて使用することで、チャンネル間でのスムースな音のつながりや、空間表現力の高いオーディオ再生を実現するという。

音質チューニングは、英国ロンドンにある録音スタジオ「Air Studios」とのコラボレーションにより行われており、キャビネットには「Air Studios」の紋章が付けられている。

【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22
TEL/03-5496-2986

(Phile-web編集部)

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  • ブランドPIONEER
  • 型番S-3EX
  • 発売日2007年6月下旬
  • 価格¥367,500(1本・税込)
【SPEC】●型式:位相反転式トールボーイフロア型、防磁設計(JEITA) ●スピーカー構成:3ウェイ方式 ●ウーファー:16cmコーン型×2 ●ミッド/トゥイーター:同軸14cmコーン型 / 3cmドーム型 ●インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:30Hz〜100kHz ●出力音圧レベル :88.5dB(2.83V) ●最大入力:160W(JEITA) ●クロスオーバー周波数:400Hz、2kHz ●ユニット極性:低域(+)、中域(+)、高域(+) ●外形寸法:350W×1224H×541Dmm ●質量:48kg(1本)