アドフォクス、バイノーラル録音が可能なイヤホン内蔵マイクを発売

2006/06/05
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BME-200
アドフォクス(株)は、バイノーラル録音が行えるイヤホン型内蔵マイク「BME-200」を開発、4月より販売を開始した。価格は21,000円(税込)。

本機は、同社が音響機器開発で培った技術と、補聴器開発で得たノウハウを生かし、耳に装着して簡単にバイノーラル録音ができるマイクを目標に開発したもの。

バイノーラル録音とは、人間の耳の位置にマイクロホンを付けた装置(ダミーヘッド)で録音することにより、左右の耳で検出する音の時間差とレベル差、頭部による音の回折、肩による反射などを再現でき、自然な音が録音できる方法。実際に耳で聴いた音を高精度に再現できるほか、録音した音声をヘッドホンなどで聴いても頭内に音が定位せず、圧迫感が少ないので、長時間聴いても疲れにくいという利点がある。ただし、録音に使用するダミーヘッドが高価なこともあり、これまであまり普及していなかった。

装着すると、耳の内部にイヤホンが、入り口にマイクが位置し、録音しながらのモニタリングも可能。内部はイヤホンの音がマイクに漏れにくくするため、複数の空間を持つ構造としている。

装着例

ウィンドスクリーンを外したところ

耳に装着したままで使用できる専用のウィンドスクリーンが2個、イヤパッドがS/M/Lを各1組、本皮キャリングポーチ1個が付属する。

MDレコーダーやICレコーダー、パソコンに接続すれば、すぐにバイノーラル録音が可能になる。また、ビデオカメラと接続すれば、カメラマンが聴いたままの、臨場感あふれる音声が収録できる。

【問い合わせ先】
アドフォクス(株)
TEL/0428-24-6042

(Phile-web編集部)

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  • ブランドADPHOX
  • 型番BME-200
  • 発売日2006年4月
  • 価格¥21,000(税込)
【SPEC】
<マイクロ部>
●バックエレクトレット・コンデンサー型 ●指向特性:無指向性 ●インピーダンス:1.6kΩ ●感 度:- 36.5dB(1kHz 0dB=1V/Pa) ●最大入力音圧:105dB S.P.L ●周波数特性:30〜20,000Hz ●S/N比:60dB 以上 ●電源:プラグインパワー(1.3〜10V)
<イヤホン部>
●密閉型ダイナミック インナーイヤー ●使用ユニット:Φ 13.5mm ●インピーダンス:19Ω ●音圧感度:112dB/mW ●最大入力:50mW ●周波数特性:100〜10,000Hz
<総合>
●コード:直径約2mm 4芯(2芯シールド+2芯ペア)×2 ●金メッキステレオミニプラグ ×2付き ●質量 約35g