野口 直樹

プレミアムショップ政策が活動の力となり
お客様創造、市場活性に拍車をかける
株式会社ヤマハミュージックジャパン
AV流通営業部 部長
野口 直樹
Naoki Noguchi

AVやハイファイオーディオの注目商品を次々に提案するヤマハ。販売店との強いリレーションシップを構築するプレミアムショップ政策を原動力とするお客様創造の活動にもまい進する。ヤマハミュージックジャパンAV流通営業部 部長に新たに就任した野口氏が、受賞に際しての強い意気込みを語る。
インタビュアー/徳田ゆかり Senka21編集長 写真/柴田のりよし

AVとハイファイで
さらなる活動を推進

野口部長には、ご就任後初めてご登場いただくインタビューとなります。

野口このほどヤマハミュージックジャパンでは、社長直下にすべての営業組織を置く体制となりました。我々の組織の名称は、これまでのAV流通営業本部からAV流通営業部となり、私の立場はその責任者ということです。以前と同様に商流を軸にした組織であり、家電量販店様とオーディオ専門店様を担当しております。これまでと同様にAV、オーディオ品と鍵盤の電子楽器を扱います。

このたびはVGPで重要な賞を頂戴し、大変ありがたく存じます。特別大賞を受賞致しましたRX-A3070は、一体型AVレシーバーのフラグシップであり、各方面から完成度が高いとのご評価をいただきました。マルチチャンネルの製品ですが、今回は2chの再生も高く評価いただき、映画だけでなく音楽再生を楽しむものとしてもご期待いただけます。

マルチチャンネルでは新4音場処理によるエンハンスド系プログラムが増え、またヤマハが脈々と培ってきた独自技術シネマDSPの集大成とも言える「シネマDSP HD3」に対応しています。セリフやボーカルの音の定位と音場の拡がり感が増して、作品に対する没入感が高まります。そういったところをぜひお楽しみいただきたいですね。

御社はここ数年ハイファイオーディオの展開に注力して来ましたが、AVレシーバーはどう位置づけられますか。

野口ヤマハでは80年代からシネマDSPの技術を追求しており、AVレシーバーを国内外で展開しています。その足跡の中で、おかげさまで市場でのヤマハの認知度は高く、存在感を示していると自負しております。AVレシーバーを含めたAVサラウンド製品は、ヤマハにとってのビジネスのベースと位置づけられます。

AVレシーバーの国内市場は、大きな成長が望めるものではないですが、常に堅調に推移しています。しかも今年に入ってゆるやかに右肩上がりの様相を示してきました。当社のフラグシップであるDSP-Z9やDSP-Z11をかつてお買い上げいただいたお客様が、いよいよ買い替えに動きだして来られた手応えがあり、RX-A3070の発売以降はそれが顕著に感じられます。

AVレシーバーは休眠層の掘り起こしを長年の課題としてご販売店での視聴会などにこつこつと取り組んで参りましたが、やはりお客様はいらっしゃるのだと確信します。受賞の栄誉を追い風として、この手応えをさらに強めるようしっかりと展開して参りたいと思います。

一方、ハイファイオーディオについては、ヤマハは市場へ再参入させていただきました。ここ数年間で精力的に新たな製品を投入して参りましたが、今ようやく皆様に認知していただけるようになった段階です。さらに認知度を上げていくべく、ハイファイオーディオでもう一段ギアを上げた活動をしなくてはといったところです。

野口 直樹

御社のプレミアムショップ政策は、活動の大きな力となっていますね。

野口ハイファイオーディオだけでなくAVコンポも含め、全国のオーディオ専門店様との関わりを改めて深いものにするべく、構築させていただこうと2013年から取り組み、今年で4年が経ちました。オーディオのコンポーネント商材の訴求にあたり、お客様にしっかりと対峙しご体感いただく。そういったフェイストゥフェイスのコミュニケーションを重視する我々の考え方にご賛同いただいたご販売店をベストパートナーとして、強固なリレーションシップを築き、ともにお店の繁栄に力を注ぐというものです。現在認定店は40店となって、より踏み込んだ強い関係性のもとでさまざまな取り組みを一緒に行っております。

たとえば「オーディオ初心者講座」などのイベントをご販売店と協力して開催しています。そこで新しいお客様を掘り起こし、ご販売店の顧客になっていただくことが狙いです。そうした動きが全国のプレミアムショップで広がっています。またそうしたイベントは我々にとってもお客様と直に対峙する好機ですから、そこでお聞きした声をフィードバックして次の製品企画や開発に活かす。ご販売店とお客様、我々の三位一体で、お客様創造やものづくりの効果を上げていく原動力になっています。

プレミアムショップ政策の目的はそういう意味でのお客様づくりであって、やみくもに目先の販売台数や売上金額を追いかけるものではありません。1店1店の皆様と丁寧にコミュニケーションをとりながら、お客様にしっかりと対応して参ります。こうしたこれまでの活動が礎になり、おかげさまで新たなハイファイオーディオの展開もご販売店におおいにご協力をいただきました。今市場が上向きになってきたAVレシーバーの展開でも、ご販売店と一緒に視聴会など体験の拡大に取り組みながら、ますますの拡販につなげて参りたいと思います。

AV製品において「四本の柱」でカテゴリー展開して来られましたが、今後のお取り組みはいかがでしょうか。

野口薄型テレビオーディオ、AVコンポ、ハイファイオーディオ、デスクトップオーディオを「四本の柱」としており、さらにこれらを横断する考え方で、新たに「MUSIC CAST」を提案しております。薄型テレビオーディオやAVコンポのAV関連製品は、申し上げたとおりベースとして市場の動きをさらに盛り上げて参ります。

ハイファイオーディオでは、まだ正式発表の段階ではありませんが、先日のTIASでアナログレコードプレーヤーを参考出品致しましたところ、お客様の反響が想像以上に大きく、改めて驚きました。ヤマハのアナログプレーヤーならば買う、と言った声を数多く頂戴して、我々の先輩方が築き上げてきたヤマハブランドのファンの方々がまだまだいらっしゃると再確認し、非常にありがたく思っています。

デスクトップオーディオの分野としては、 イヤホン・ヘッドホンもここに該当します。このたびヤマハでは、ワイヤレスやハイレゾに対応したヘッドホンとイヤホンなど3機種を新たに発売致しますが、これも大変期待しております。イヤホン・ヘッドホンの市場はまだまだ熱く、非常に魅力的なカテゴリーと捉え、積極的に取り組みたいところです。ヤマハがもう1段成長するためにも、しっかりと展開していきたいと考えます。

年末商戦に向けた意気込みをお聞かせください。

野口我々が自信をもってご提案する商材で、お客様の掘り起こしや創出を積極的に図って参ります。ご販売店と一緒になって、精力的に取り組んで参りますので、ぜひともよろしくお願い申し上げます。

◆PROFILE◆

野口 直樹 Naoki Noguchi
1988年4月ヤマハ(株)入社。AV 機器事業部国内営業部に配属。秋葉原、大阪、名古屋での営業と本社で営業企画を担当。2017年9月より現職。

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