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L-507f

LUXMAN
L-507f

¥300,000(税抜)

発売:2001年10月
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上級機の厚みや伸びをよく受け継ぎ堂々とした表現力を持つ

【SPEC】
●連続実効出力:130W+130W(8Ω) ●出力電圧:RECORDER 180mV、PRE-OUT 1V ●消費電力:285W(電気用品安全法による規定 ●外形寸法:467W×179H×440Dmm ●質量:22.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

上級機に迫る音の太さが大いに魅力的

セパレートアンプC-7f/M-7fに迫ろうという音質的な内容を一体型にまとめたL-509fの弟機の登場である。

509f、507f、505fの3機は正面から見るとほとんど違いが分からない。基本となるODNF回路も共通。一種のNFBだが、そこから位相補正を排除し、出力から歪み成分だけをピックアップしてこれを打ち消すように増幅回路の最終段へとフィードバックする、つまり出力波形から歪み成分だけを除去してNFBを音楽信号から切り離すことで、初期のスルーレートの速さと超広帯域を獲得すると説明されている。

ではこの3機種はどこが異なるかというと、まず509が160W、507が130Wと出力が異なる。最終出力トランジスタのパラレル数、ラックスマンが専用に開発した高音質カスタムパーツの数も若干異なるようである。基本的なシャーシ構造には違いはないが、質量は少しずつ異なる。

最上級機がセパレートアンプに迫るS/N感の良さと音の伸びやかさ、独特の躍動感を持つのに対して、507fは音の厚み感や中低域の伸びなどをよく受け継ぎ、堂々とした表現力、音の太さなども特徴として大いに魅力的なポイントである。

オーケストラでの豊かさや量感が大変に見事で安定感に満ち、ローエンドの大太鼓も引き締まって十分に表現してくれる。ジャズボーカルも全体の安定感につながる部分がしっかりとしていて声の幅や太さがジャズのおおらかなサウンドを楽しませる。

(text:石田善之)