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DVR-510H-S

PIONEER
DVR-510H-S

\OPEN(予想実売価格90,000円前後)

発売:2003年10月下旬
このモデルは生産を完了しています
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80GB HDD搭載の入門機ながら機能の不足は感じさせない

ダビング機能を充実させたHDD+DVD-RW/Rレコーダー

【SPEC】
●受信チャンネル:VHF/UHF/アナログBS/CATV ●録画可能ディスク:HDD(80GB)、DVD-R、DVD-RW ●録画時間:HDD(FINE:約17時間/SP:約34時間/LP:約68時間/EP:約102時間/マニュアル録画:約17時間〜約102時間) VRモード/ビデオモード(FINE:約1時間/SP:約2時間/LP:約4時間/EP:約6時間/マニュアル録画:約1時間〜約6時間) ●再生可能メディア:DVDビデオ、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、ビデオCD、CD-R、CD-RW、WMA/MP3/JPEGファイルが記録されたCD-R/RW ●入力端子:映像・音声入力端子3系統(うち前面1、BSデコーダ入力兼用1端子及びオートスタート録画兼用1端子を含む)、S映像入力端子3系統(うち前面1)、BSデコーダ検波入力端子・ビットストリーム入力端子 ●出力端子:映像・音声出力端子2系統、S1/S2映像出力端子2系統、D1/D2出力端子1系統、BSデコーダ検波出力端子・ビットストリーム出力端子 ●デジタル音声出力端子:光1系統 ●消費電力:47W(待機時0.38W(FL オフ時) ●外形寸法:420W×69H×341Dmm ●本体質量:5.1kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

初心者だけでなくヘビーユーザーのサブ機としても使えそうだ

「パイオニア機は大きく正統進化した」というのが今回のラインナップを見た感想だ。パイオニアのDVDレコーダーは、ハイブリッド機4機種+単体機1機種の全5モデルという強力な布陣で登場した。

4モデルのスタイルはほぼ同じで、DVDレコーダーで最薄の高さ69mmという超スリムなフォルムを実現している。パイオニアとルネサステクノロジー社が共同開発したレコーダーエンジンLSIを採用し、従来は11個あった回路を1つのLSIに統合することでスリム化を実現した。

最大の特徴は、全モデルにDVD-R4倍速記録の高速ドライブを採用している点にある。これを使えば、HDD→DVD-Rへ最大24倍速(EPモード録画時)の高速&無劣化ダビングが可能になる。また、今までDVD-RW使用時には行えなかった「追いかけ再生」が可能になり、より便利になった。

高速ダビングとともに見逃せないのが、マルチタスク機能である。これはHDD→DVDへの高速ダビングと同時にHDDの録画・再生もできる機能で、パイオニア機だけの便利機能だ。「ダビング中に番組が始まって録り損ねてしまった」というトラブルが防げ、とても重宝する。特にヘビーなエアチェッカーには必須の機能といっても過言ではないだろうこの機能は後述する「ディスクバックアップ」時にも使える。

シリーズ4モデル共通の新機能で歓迎したいのは、前モデルの課題だったダビングや編集の制限が緩和されたことだ。前モデルでは高速&無劣化ダビングが可能なのはHDD→DVDの片方向のみだったが、今回はDVD-RW(VRモード)→HDDへの高速&無劣化書き戻しも可能になった。また、HDD編集時にDVD-RWを一時待避メディアとして活用できるようにもなった。

HDDでの本格編集が可能になったことも正統な進化といえる。一般的なVRモードスタイルのHDD編集も可能になり、これは実タイトルにチャプターを打って(録画&再生時に打ち込み可能)自由に分割・消去・結合する、というMDライクなスタイルで、操作のわかりやすさは格段に向上した。編集画面もフレンドリーに改善され、CMカットなどがしやすくなった。HDD編集でCMカットして「ワンタッチダビングボタン」でDVDに即高速ダビング、という使いこなしが快適だ。

「ディスクバックアップ」機能も注目したい新機能で、これを使えばファイナライズ済みのDVD-RとDVD-RW(ビデオモード)の複製ディスクが手軽に作れる。これらのディスクはPCがないとバックアップ不可能だったので、PCが苦手な録画機ユーザーに大きなメリットになるだろう。バックアップ操作はPCのDVD書き込みソフトと似た要領で、DVDからHDDにいったんディスクイメージを作り、これを新しいDVDに書き込む(書き込み後、イメージを消すか・残すか?を選択)という手順で行う。操作はウイザード的でとても簡単だ。

DVR-510Hは、80GBのHDDを搭載したエントリーモデル。高速ダビングなど上記したすべての機能を装備し、アナログBSチューナー、10bit/54MHzの映像DAC、プログレッシブ再生機能も備えるなど、入門機でありながら機能的な不足は感じられない。コストパフォーマンスの高さで、ビギナーはもちろん、ヘビーユーザーのサブ機としても活躍しそうだ。

(text:増田和也)