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PM4400

MARANTZ
PM4400

\27,000

発売:2003年6月下旬
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エントリーモデルながら¥アブソリュートSAテクノロジーを搭載

【SPEC】●定格出力:30W×2(8Ω) ●ダイナミックパワー:50W×2 ●全高調波歪率:0.03% ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+0、-3dB) ●SN比:88dB(PHONO MM)/96dB(HIGH LEVEL) ●入力感度:2.5mV/47kΩ(PHONO[MM])、150mV20kΩ(HIGH LEVEL) ●入力端子:CD×1、フォノ×1、ライン×2、テープ×2 ●出力端子:スピーカー×2、ヘッドホン×1、ACアウトレット:スイッチド×2 アンスイッチド×1 ●外形寸法:440W×116H×343Dmm ●質量:6.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ハイスピードでダイレクト感のある音調に変貌した

ただのエントリーアンプではない、これは音楽好きのための素敵なバジェットハイファイだ。PM4200からのブラッシュアップだが、落ち着きのある外観や40W×2(6Ω)の定格出力に変更はない。注目すべきは上位機種で培ってきた「アブソリュートSAテクノロジー」を、このクラスで初採用したことにある。これは信号ラインおよび電源ラインの最短配線と線材を太くしている点がひとつ。また電源トランスまわりについては低リーケージ(漏洩磁界)化により聴感上のS/N向上に努めた。スピーカーの出力切替えでは新たにリレーを2個追加したというが、確かにロスの少ない、ハイスピードでダイレクト感のある音調に変貌した印象だ。

もともとマランツのサウンドは、音楽性豊かな品格ある再現が魅力であり、それと並んで若々しいエナジーをあらゆるソースから聞き取ることができた。華やかさののる高域にややアクセントを感じるが、管弦楽の立体的なハーモニーはクラスを越えた再現性だ。ピアノの明快さやジャズベースの弾む感触もいい。輪郭や細部がクズれることなく、きっちりとしたタッチでまとめてみせるし、これは出力以上の感触。感心したのは女性ボーカルの滑らかな初々しさだ。新譜の「奥田晶子/シバの女王」など、空間がきれいに澄んでおり録音鮮度のよさを伝える。

フォノ入力に、スピー端子は2系統を装備。B&Wとの組合せを推奨するほどの素姓のよさをもち、オーディオの楽しさ音楽の愉悦を味わえる期待のニューモデルである。

(text:林正儀)