トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/05/31 13:39
氷の下は生命の源かも

土星の衛星エンケラドゥスに「巨大な間欠泉」? ウェッブ望遠鏡が観測

Munenori Taniguchi
NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、土星の衛星エンケラドゥスの表面から宇宙空間にまで噴き上がる、巨大な間欠泉のようなものを捉えた。研究者たちは、おそらくその水柱に、生命が誕生するのに必要な成分が豊富に含まれると予測している。

JWSTは2022年11月にエンケラドゥスを観測。NASAゴダード宇宙飛行センターの惑星天文学者サラ・ファッジ氏は、その間欠泉の成分などについて分析した研究結果を、5月17日にボルチモアで開催された会議で詳述した(論文は現在ペンディング中)。

エンケラドゥスから吹き出す水柱が観測されたのはこれが初めてではなく、2005年には土星探査機カッシーニの裂け目から、水が氷の粒子として噴き出すのを捉えている。その後NASAは、この噴出した氷が土星の環の一部を形成していると述べた。

今回の観測では噴出する水(または氷)が、エンケラドゥスの直径よりも、さらに遠くまで噴出していることが判明した。エンケラドゥスの直径は約504kmとされるため、噴きだした水は1000km以上も先の宇宙空間に飛び散っているのが観測されたことになる。

また分析の結果、この噴出物にはメタン、二酸化炭素、アンモニアと言った、生命の誕生に必要な要素を含む有機分子が含まれていることがわかった。これら成分の一部、たとえばメタンなどは、もしかしたらエンケラドゥスの中、奥深くで実際に生物が産出した可能性もあるという。エンケラドゥスは表面こそ厚い氷で覆われているが、その氷の殻の下には広大な海が存在する可能性が、自転の観測などから示唆されている。

エンケラドゥスについては最近、NASAのジェット推進研究所(JPL)が、将来のミッションのためにヘビ型をしたロボット「Exobiology Extant Life Surveyor(EELS)」を開発していること話題になっていた(eelという英単語は、ウナギを意味する)。このロボットにはカメラと、LiDARが搭載されており、この氷の星の海底環境を調べることを計画している。

また惑星協会は、Enceladus Orbilanderと称する探査機を提案している。こちらはエンケラドゥスから噴出する水のなかを飛行してサンプルを収集し、さらに氷の地表に着陸して様々な科学機器でこの星の成分や生命の存在につながる手がかりを調べることを想定している。

Source: Nature
via: Space.com

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Amazon、広告なし新プラン「Prime Video Ultra」。値上げの代わり特典強化
2 オーディオの未来を見据えるオンリーワンなブランド、LINN。CEOに聞くネットワーク再生のこれまでとこれから
3 デノン、カートリッジ/フォノイコ搭載レコードプレーヤー「DP-500BT」。BluetoothはaptX Adaptive対応
4 ティアックストア、マクセルのBluetooth対応CDラジカセ「MXCR-200」を取り扱い開始
5 等身大の大画面とかんたんオンオフで家族の一日に寄り添う110型スクリーン・シアター
6 大事な記録を集めて共有!UGREEN「NASync DH2300」は複数人で使っても便利
7 JBL、小型Bluetoothスピーカー「Grip」に春らしい2色「ピンク」「ターコイズブルー」を追加
8 BeatsとNikeが初コラボ。完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2 - Nike Special Edition」
9 光城精工「仮想アース」「電源コンディショナー」「電源タップ」比較試聴会。秋葉原のテレオンで3/28開催
10 オーディオスペースコア、JORMA DESIGNの最上位ケーブル「PARAGON」試聴会を4/4、5に開催
3/19 11:00 更新

WEB