トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/05/16 12:50
iPhoneやMacのバッテリー持ちがさらに向上?

アップル、TSMCの3nm製造90%を年内独占か。「A17 Bionic」や「M3」向けの見通し

多根清史
アップルが将来のiPhone、MacおよびiPhone向けに、半導体製造大手TSMCの第1世代3nm技術「N3B」による年内の製造能力のうち90%を独占したと電子業界情報誌DigiTimesが報じている。同社の3nmプロセス技術は世界最先端に位置しているだけに、アップル製品の競争力にも影響を与える見通しだ。

今後の主要なアップル製品には、TSMCによる3nmチップ搭載が予想されている。まず2023年秋に発売とみられる「iPhone 15 Pro」モデルには「A17 Bionic」、そして年末〜2024年初頭の13インチMacBook Airや24インチiMac後継機、有機EL版iPad Proには「M3」チップが搭載されるとみられる。それに続き14インチ/16インチMacBook Proには「M3 Pro」や「M3 Max」といったところだ。

TSMCの第1世代3nmプロセス技術は、iPhone 14 Pro搭載のA16 Bionic製造に使われた4nm技術に比べて電力効率が35%改善し、性能は15%向上すると謳われている。

アップルはTSMCにとって最大の顧客だけに、3nm製造キャパシティの割り当ても優先されるとみられていた。今年2月にも受注可能量をすべて確保したと報じられていただけに、9割は予想の範ちゅうとは言えそうだ。もっとも、まだ3nmプロセスでの歩留まりが高くない様子でもあり、十分なチップ製造量を確保できるのは今年秋以降になるようだ。

この直前にも、今後のAppleシリコン(独自開発チップ)の1つ「M3 Pro」に関する噂が届けられたばかりだ。それは12個のCPUコア、18個のGPUコアおよび36GBのRAMを搭載しつつ、CPUは高効率コアを2個増やす可能性があるとのことで、処理速度は向上しながらもバッテリー持ちに重きが置かれそうだ。

またTSMCは、強化版の3nmプロセス「N3E」の開発にも取り組んでいるという。Appleシリコン(独自開発チップ)もゆくゆくはN3E世代に移行する予定だが、実際のチップ出荷が本格化するのは2024年になるとの見通しだ。

これまでのサプライチェーン情報等をまとめると、「2023年内にMacの性能やバッテリー持ちが劇的に向上するのは望み薄」となりそうだ。15インチMacBook Airも筐体は大きくなりながらもM2チップのまま、Appleシリコン版Mac Proも本来の最上位構成は開発中止されてMac Studioとの差別化も難しそうであり、しばらく大きな動きはないのかもしれない。

Source: DigiTimes
via: Macrumors

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB