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公開日 2022/09/01 16:31
吸い込まれそう

ハッブルとウェッブ望遠鏡がとらえた「幻の銀河」画像。中心核星団や繊維状ガスがくっきり

Munenori Taniguchi
「幻の銀河」の異名を持つM74銀河は、フランスの天文学者シャルル・メシエが作成した天体カタログに掲載されているなかでも、最も暗い部類に入る渦巻き銀河だ。

一般的な渦巻き銀河は、われわれの住む地球から見たとき、大抵角度がついていて、楕円形や棒状に見えたりするものだが、M74は回転軸が地球を向いていて、その渦の構造がよくわかるのが特徴だ。

そしてこのたび、最新鋭のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って、この銀河が捉えられた。画像では、これまで見ることができなかった細かい繊維状のガスやダストがくっきりと姿を現している。

銀河の中心部には、中心核星団(nuclear star cluster:NSC)がまるで悪魔の邪悪な眼のように見えている。この領域にはガスがかかっていないことから、銀河の星形成を詳しく調べることができ、これらの星の質量や年齢を正確に測定できるようになるかもしれない。

この画像はウェッブ望遠鏡の中赤外線機器(MIRI)を使って観測されたもので、国際的な共同研究プロジェクトPHANGSによる大規模な取り組みの一環だ。PHANGSではウェッブ望遠鏡のほか、ハッブル、アルマ、VLTを組み合わせて使い、近傍の19個の星形成銀河(star forming galaxies)を様々な方法で観測、新たな視点でそれらの銀河の詳細を研究する。

なお、冒頭の画像はウェッブ望遠鏡のデータからM74銀河を画像化したものだが、これにハッブル宇宙望遠鏡が撮影した可視光画像を組み合わせることで、同じ銀河の新しい姿を見ることもできるようになった。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの最初の画像は7月に公開され、それ以来この望遠鏡には、順番を待つ天文学者が列をなしている。ウェッブ望遠鏡からのデータは、これまでに木星の壮大なオーロラや、うっすらと見える環などの幻想的な画像をわれわれに見せてくれている。今後も驚くような宇宙の画像を届けてくれるだろう。またいつか、われわれの知らなかった宇宙の姿や現象を見せてくれるに違いない。

Source: ESA
via: New Atlas

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