PRハイエンドらしさ満載の音質特化型モデル
ピッドホンは“生半可じゃない”! AVIOT「WA-Z1PNK」の鳴らす、圧巻の描写力に大満足
耳の肥えた音楽ファンも納得させる、“生半可ではないヘッドホン”
続いて、バランス駆動での音質をチェックする。本機にはバランスケーブルは付属しないため、試聴にはNOBUNAGA Labsの4.4mm 5極バランスケーブル「大千鳥」を接続。なお、大千鳥はソニーのヘッドホン「MDR-1A」用として展開するケーブルだが、ピッドホンのケーブル端子とピンアサイン(配線)がMDR-1Aと同一であるため今回試聴に使用した。
すると、空間表現はBluetooth接続時に近い広さに戻り、シングルエンド駆動で好印象だったまとまりや、収まりの良さもさらに向上。ケーブルの個性もあってか高域の明瞭度も増し、音の感触は鋭さと素直さを兼ね備えてくれた。Bluetoothと有線シングルエンドの “いいところどり” とも感じられる音調だ。これは良い!
なお、有線時の音質はDAPやアンプに左右されることにあらためて留意してほしい。例えば、iPhoneでApple純正のLightning-3.5mmアダプタを使った際は、あらゆる要素がBluetooth接続時に劣る印象。iPhoneではLDACを使えずAAC伝送になるが、その上でもだ。Bluetooth接続時に使用される、ヘッドホン側DAC/アンプの優位によるものだろう。有線接続でBluetoothを上回るサウンドを得るにも、それなり以上のDAPやヘッドホンアンプが必要といえる。
しかしそこはポジティブに、「スマホとのBluetooth接続でも下手な有線接続よりぜんぜんいい音出してくれるから、最初はピッドホンだけ買えばOK!」と考えればよいと思う。そのうえで、「さらにもっといい音を!」と思うときが来たら、DAP等はそのタイミングにでも検討すればよいのだ。ピッドホンはそんな将来の楽しみまで提供してくれるだろう。
さて、そんな魅力的なピッドホンだが、価格の面でいえば「ヘッドホンの世界への入り口としてお気軽にどうぞ」という製品ではない。
しかし今や、それこそピヤホンを筆頭にイヤホンの音質の底上げは目覚ましく、音楽ファンの耳も肥えている。生半可なヘッドホンでは「ふうん、ヘッドホンの音ってこの程度か」と、ガッカリされて終わりになりかねない。ヘッドホンの魅力を届けるには、生半可ではないヘッドホンが必要なのだ。
ピッドホンはまさに、そのポテンシャルを備えるモデルだ。これまでイヤホンばかりだったけれどヘッドホンにも興味が出てきた、そんな音楽ファンの方は、初ヘッドホンとしてぜひ手にとってみてほしい。
(協力 : プレシードジャパン)