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【特別企画】アナログアンプを搭載

“リビングオーディオ”の決定打。マランツ「MODEL 40n」は音楽も映画も高臨場感で楽しめる

公開日 2022/03/14 07:20 小原由夫
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新世代の幕開けとなった「30シリーズ」が好評のマランツから、今回新たに登場したモデルがプリメインアンプ「MODEL 40n」だ。ネットワーク機能やHDMIを搭載したオールラウンドな機能性を誇りながら、マランツの高音質技術を結集させた画期的なモデルを小原由夫氏が解説する。

MARANTZ「MODEL 40n」(価格:286,000円/税込)

■アナログアンプ搭載に加えリビングとの親和性も高い

新世代マランツを体現し、市場でも好評に迎え入れられているプリメインアンプ「MODEL 30」。そのデザインフィロソフィーを継承した上で、様々なシーンで活用できるフィーチャーを備えた姉妹機「MODEL 40n」がこのほど発表された。これが実にユニークなコンセプト、しかもいい音なので、今回じっくり検証したい。

カラーは、シルバーゴールドのほかブラックも用意

Dクラスアンプを内蔵していたMODEL 30と本機との最も大きな違いは2つある。ひとつは、MODEL 40nはアナログアンプであるということ。しかも完全ディスクリートの増幅回路構成で、出力段にパラレルプッシュプルのパワーデバイスを採用している点が、シングルプッシュプル構成の同社ベーシックモデルとは異なるところだ。

パワーアンプ部もフルディスクリートを採用。68Aの圧倒的な瞬時電流供給能力を誇る、パワフルなパラレルプッシュプルを搭載する

もうひとつの特色は、リビングオーディオとの親和性である。具体的には、ネットワークオーディオ機能を搭載している他、HDMI/ARC機能の装備により、テレビやブルーレイレコーダーのリモコン操作で電源オン/オフや音量調整が可能だ。しかも本機のHDMI/ARC伝送は、音声信号をHDMIインターフェースに経由させず直接DIR(デジタル信号のセレクター)に伝送する方式で、低ノイズ化と電源供給の強化を図っているのが頼もしい。

電源供給の強化や低ノイズ化、接続経路、グラウンドの見直しを図った高品位なHDMI/ARC入力を搭載。音声信号はHDMIインターフェースを経由せずに、直接DIR(セレクター)に伝送するショートシグナルパスを実現

では、もう少し細かく内容を見ていこう。プリアンプ部には、マランツ自慢のHDAM回路が搭載されているが、低歪みタイプの新開発回路が使われた。ボリューム回路は可変ゲイン型で、制御を司るのはMUSESグレードの最新のボリューム素子。実使用域のノイズレベルが約7dB改善されているという(同社比)。パワーアンプ部は、ヒートシンクに銅プレートを貼り合わせて放熱効果を高めている点が見逃せない。

フルディスクリートのプリアンプ部は、低歪みのHDAMを採用。従来モデルから歪み率は48%を改善された

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