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オーディオ銘機賞 審査委員5名もコメント

“新生”マランツの「MODEL 30」「SACD 30n」を聴く。満を持して登場した“妥協のないオールラウンドモデル”

公開日 2020/12/11 06:45 生形三郎
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マランツから発売されたプリメインアンプ「MODEL 30」、SACDプレーヤー「SACD 30n」がオーディオ銘機賞2021で特別賞を獲得した。生形氏による”30シリーズ”のレポートをお届けする。

「SACD 30n」270,000円(税抜/写真上)、「MODEL 30」270,000円(税抜/写真下)

■新コンセプトを体現した先駆けとなる30シリーズ

本年、マランツはブランド創設70年を目前に、新たなキーコンセプトである“Modern Musical Luxury”を発表。同時に、今後のラインアップで順次アップデートされる、新コンセプトを体現するデザインの先駆けとなる意匠を30シリーズでお披露目した。「サウンド」、「デザイン」、「機能性」と、ブランド内でも全面的に新たなポジションを得る本シリーズの魅力を、マランツ広報担当の高山健一氏とサウンドマスターの尾形好宣氏のお二人に伺った。


取材にご協力いただいた、(株)ディーアンドエムホールディングス GPD サウンドデザイン マランツ サウンドマスターの尾形好宣氏

プレーヤーのSACD 30nは、その多機能性が表わすように、多様化する現代のリスニングシーンにおいて、新たなユーザー層やニーズの要請に応えるべく、CDやSACDは勿論のこと、ネットワーク再生からストリーミング再生まで、これ一台で幅広く対応することを目指したオールインワンモデルとなっている。しかしながら、その多様性で音質を犠牲にすることなく、あくまで30万円ゾーンのハイファイ機器たるクオリティを徹底的に追及。

ネットワークプレーヤーへは初投入となるオリジナルのディスクリートDAC「Marantz Musical Mastering」の採用や、HEOSネットワークモジュールへの専用ジッタークリーナーの新規採用などによって、マランツ史上最高のネットワークプレーヤーを実現したとしている。これは、同社がこれまでネットワークプレーヤーやAVアンプなどで培って来たノウハウがあるからこそ希求可能となった領域だろう。なお、ディスクメカは、SA-12と光学系・制御系を共通とした新開発SACDメカエンジン「SACDM-3L」が採用されている。

独自のディスクリートDAC「Marantz Musical Mastering(MMM)」を採用


クロック回路に高性能ジッタークリーナーを用いたプレミアム・クロック・リジェネレーターを追加。ネットワーク音源の再生においても低ジッタークロックでの再生が可能になった


専用設計のオリジナル・メカエンジン「SACDM-3L」を搭載。より太いネジでシャーシを固定するなど、万全の振動対策を施すことにより、高い読み取り精度を実現している

プリメインアンプのMODEL 30は、その名前から推察できるように、かのソウル・バーナード・マランツ氏によってアンプブランドとしてスタートしたという、ブランドの立脚点を表わすモデル名が付けられている。こちらも、上位モデルPM-10やPM-12で採用実績のあるクラスDアンプが投入されていることを最大の特長とする。定格で200W(4Ω)を確保するとともに、上位機同様に、スペースファクターに優れるクラスDアンプによって、セパレートアンプ規模の強力な電源部を持ったHDAMフルディスクリート・プリアンプ回路の搭載を実現化している。

小型ながら200W(4Ω)の大出力を実現する、Hypex社製スイッチング・パワーアンプ・モジュール「NC500」を採用


1段構成のプリアンプ回路には、独自の高速アンプモジュール「HDAM-SA3」に、JFET入力とDCサーボ回路を組み合わせている


パワーアンプ部の小型化により、プリアンプ部には大容量トロイダルコアトランスの搭載を実現した

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