HOME > レビュー > Marshall初の完全ワイヤレス「Mode II」レビュー。ギターアンプの魅力がイヤホンに融合、バンドもポップもハマる!

【PR】細部まで妥協なきデザインで圧倒的個性を放つ

Marshall初の完全ワイヤレス「Mode II」レビュー。ギターアンプの魅力がイヤホンに融合、バンドもポップもハマる!

公開日 2021/08/05 06:30 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

イヤホン本体はIPX5、ケースはIPX4の防水性能を備えており、水滴程度は問題なし。今や必須の外音取り込み機能も当然搭載している。タッチ操作でアプリと連動し、音質調整されたEQ設定を呼び出せるのもポイント。電車に乗ったら騒音に負けにくいEQ設定をさっと呼び出すなど活用していきたい。

アプリと連携して、外音取り込みモードやEQ設定の調整が可能

外音取り込みは0%〜100%で調整可能。EQ(イコライザー)はプリセットから選択、またカスタムで5つの帯域を好みに調整も可能だ

ギターアンプの魅力をバランスよく取り入れ、現代ポップにも合うサウンドに

ここからはいよいよ、気になるサウンドについて紹介しよう。マーシャルといえば、ギターアンプの「突き抜けるようでいて耳に痛くはない極上の高域」を思い浮かべる方も多いだろう。そしてアタックやエッジのクリアさによる、アグレッシブなトーンも持ち味だ。

その特徴は、イヤホンやヘッドホンにおいても共通しており、高域の抜けや輝き、アグレッシブさが感じられる。ギターアンプが鳴らすサウンドの魅力を、オーディオ製品にバランスよく取り入れた「ハイブリッドなマーシャルサウンド」といえる。

多くの人が想像するギターアンプのサウンドが感じられつつ、オーディオとしてバランスよく仕上げられた「ハイブリッドなマーシャルサウンド」だ

その音は、もちろんバンドサウンドにはぴったり!そしてそれだけではなく、現代的なサウンドにもかなりフィットしている。

例えば、YOASOBI『怪物』。この曲ではシンセベースがボーカルと並び立つほどの活躍を見せる場面が多く、オーディオ再生においてもその描写が重要だ。Mode IIのサウンドは、そんな描写の再現に相性抜群!イヤホンの高域再生力が、その攻撃的なエッジを再現し、シンセベースらしいアナログ的で肉感のある厚みもしっかり出してくれる。

『怪物』のメインボーカルは、センターだけではなく幅広い場所に配置されていることも特長的だ。攻撃的な印象を強めるためか、子音や息をわざと強めて歌い、ミックスでもその成分を丁寧に際立たせている。Mode IIでは、その歌から期待通りに攻撃的なシャープさを引き出しながらも、耳に痛く不快な刺さり方にはしない。その難しい表現を見事こなしてくれるのだ。

ほかにも、左右に大きく広げて配置されているクラップなどの空間表現も心地よく再現。マーシャル的な要素だけではない、総合力にも不安なしだ。まさに「ハイブリッドなマーシャルサウンド」の強みが表れている。

続いて柔らかなムードの楽曲も聴いてみよう。星野源『不思議』では、声の芯がくっきりとするおかげで歌の届き方もくっきり。ベースやバスドラムもやはり強く明確な描写で、楽曲全体がぶれなく明瞭だ。この曲のやわらいだムードは少し薄まるが、代わりに歌や演奏の意図や意識がクリアに伝わってくる。マーシャルで聴くからこその別の見え方、聴こえ方を楽しませてくれるのだ。

ロックやポップスはもちろん、穏やかな楽曲でも新しい魅力を引き出してくれる

完全ワイヤレスらしいコンパクトさと基本性能を保ちつつ、マーシャルらしさにも一切妥協のないデザイン、そしてアグレッシブな音の強みを生かしつつ、オーディオとしてのバランスも備えたサウンド力。マーシャルファンなら購入必至だろう。そしてマーシャルファンではなかった人にも、その音質や機能面、利便性は魅力的に映るはず。ぜひ一度チェックしてみてほしい。

(提供:完実電気)

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク