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長時間テストで完成した万能セッティング

“全部入り” REGZA「Z720X」で、どんなソースも高画質に観たい? その願い、画質のプロが叶えます

公開日 2018/11/12 06:15 秋山真
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レッツ、音質チューニング!

優秀と言えば、音質のことにも触れないわけにはいかないだろう。Z720Xには「重低音バズーカオーディオシステム PRO」が搭載されている。良質なフルレンジユニットにツイーターを組み合わせた「新2ウェイフロントスピーカー」に、「重低音バズーカウーファー」(サブウーファー)を追加。それらを総合出力66Wのマルチアンプで駆動するという、クラスを超えた構成である。

「重低音バズーカオーディオシステム PRO」を搭載

最初に「音声メニュー」を「標準」、「重低音」(サブウーファー)を「弱」にして聴いてみたが(設計上フラットな状態)、一聴して分かるのは、ごっついネーミングとは裏腹の至極真っ当な音作りだ。各スピーカーユニットの素性の良さと、アンプの駆動力の高さが相まって、相当ボリュームを上げても、歪むどころか、まだまだ余裕綽々な感じすらある。

それならばと、さらにゴキゲンなサウンドを目指して、攻めの音質チューニングを行うことにした。まずは「重低音」を「中」に増強しよう。当然これだけでは低域過多のバランスになるが、ここからがマコッター流だ。

グラフィック・イコライザーを使って、ブーミーな低域はカットしつつ、高域に力感をプラス(EQの値は画像を参照)する。この状態で、台詞のリフトアップ効果もある「サラウンド」をオンにすると、まるでサウンドバーを追加したかのような、豪快な鳴りっぷりに変貌しちゃうのだ。

グラフィック・イコライザーの値はこの画像のものを使ってみて欲しい

疑似サラウンドは「ライブ」と「シネマ」から選べるが、筆者のお気に入りは「ライブ」。映画鑑賞もこれ1つでイケちゃうほど良く出来ている。画面に近寄らなければ、多くの人はZ720Xのアンダースピーカーが鳴っていることに気付かないのではなかろうか。これはX920で同じことをしても得ることの出来ない、Z720Xエクスクルーシブなサウンドである。

サラウンドモードは「ライブ」を選択

以上で音質調整も完了だ。

カジュアルなのにガチ!

日頃から有機ELテレビやUHD BDプレーヤーに接していると、ついつい金銭感覚が麻痺してしまいがちだが、世間一般で15〜20万円のテレビというのは決して安い買い物ではないと思う。そうした現実の中でAVファンの裾野を広げていくためには、Z720Xのような、カジュアルなのにガチでもイケる製品が必要不可欠だろう。

“良いテレビ”が欲しい。

そんなあなたにこそ、Z720Xを選んでもらいたい。そして最初だけ頑張って、私の調整値を入れたら、12月から始まる4K放送を観てみて欲しい。もう絶対にDVDじゃ満足できなくなるはずだ。

秋山 真
20世紀最後の年にCDマスタリングのエンジニアとしてキャリアをスタートしたはずが、21世紀最初の年にはDVDエンコードのエンジニアになっていた、運命の荒波に揉まれ続ける画質と音質の求道者。2007年、世界一のBDを作りたいと渡米を決意しPHLに参加。ハリウッド大作からジブリ作品に至るまで、名だたるハイクオリティ盤を数多く手がけた。帰国後はアドバイザーとしてパッケージメディア、配信メディアの製作に関わる一方、オーディオビジュアルに関する豊富な知識と経験を生かし、2013年より「AV REVIEW」誌でコラムを連載中。リスとファットバーガーをこよなく愛する41歳。

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