HOME > レビュー > オンキヨーのAVアンプ「TX-NR686」レビュー。幅広いニーズに応える優秀な中堅モデル

厳しいTHX認証をパスしたコストパフォーマンスの高い機種

オンキヨーのAVアンプ「TX-NR686」レビュー。幅広いニーズに応える優秀な中堅モデル

公開日 2018/07/03 08:00 鴻池 賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オンキヨーが培ったオーディオ技術を満載した普及価格帯モデル

オンキヨー「TX-NR686」は、DTS:X、ドルビーアトモスに対応した7.2ch対応AVアンプ。好評だった前モデル「TX-NR676E」の多くを踏襲しつつ、新たに「THX Certified Select」に準拠。ロスレス音楽ストリーミング「Deezer HiFi」にもファームウェアアップデートで後日対応予定、DTS Play-Fiを経由してのAmazon Musicの再生も行えるなど、ストリーミング関連の機能も強化している。

TX-NR686(¥92,000/税抜)

特にオンキヨーが高い評価を得てきたアンプ部は、「Dynamic Audio Amplification(ダイナミック・オーディオ・アンプリフィケーション)」と銘打つコンセプトで方向性を明示しており、その中でもキーコンセプトと言える「ハイカレント&ローインピーダンス」は、同社のピュアオーディオ用ステレオアンプに通じるものだ。

筐体正面右上にも刻印されるコンセプト「Dynamic Audio Amplification」

回路の抵抗を極力抑えて大電流が扱えるようにすることで、大型のスピーカーも楽々と駆動し、かつ制動力も高められる。言い換えると馬力が強く、朗々とした豊かな表現や、原音に忠実な再現を可能にする。

位相ズレを防ぐ「ノンフェーズシフト」設計や、デジタル信号のD/A変換時に発生するパルスノイズを除去するデジタルノイズ除去回路「VLSC」の搭載(本機の場合はフロントL/Rの2chに適用)もオンキヨーならではの発想から生まれ、長年磨き上げられてきた技術の結晶と言えるもの。比較的手頃な価格のAVアンプでも、こうした高度な技術を適用できるのは、開発資産を豊富に蓄える老舗ならではの良さと言える。

VLSCは、D/A変換時に生じるパルスノイズを除去することで、原音に含まれるディテールを正確に再現するという技術だ

「THX Certified Select」は、映画館やホームシアター機器の品質保証マークとも言えるTHX社の認証試験に合格した証。AVアンプ関連のTHX認証は、ルームサイズ、言い換えるとパワーに応じて4つのクラスに分かれている。

「THX Certified Select」認証の条件は、2,000 cubic feet(約57m3/天井高が2.4mの場合15畳相当)までの容積を持つ部屋で、3〜3.7m程度の視聴距離を想定し、それに見合うパワーを備えていることが前提。他、歪率や周波数特性をはじめ2,000項目に及ぶ厳しいテストをパスする必要があり、「THX認証=第3者のお墨付き」として、クオリティーを判断する上で1つの指標になる。

オンキヨーの看板モデルとも言える600シリーズに最新の機能性とTHX認証。高品位なホームシアターを構築する上で、頼もしい存在と言える。

アナログライクで軽快さのあるハイレゾ再生が楽しめる

まずはハイレゾ音源で実力を確認。筆者がリファレンスの1つとしているSusan Wong「How deep is Your Love」(192kHz/24bit)は、スッキリと輪郭を描く低域音が印象的。音場感や空気感についてはやはり上位モデルが上回るが、物量の差が現れる部分と言え、このクラスとしてはハイレベルな表現力を備える。また、適度なコントロールで滲みが押さえられ、S/Nの良さが際立つのは好印象。爽やかな風に吹かれるような心地よさか持ち味だ。

次ページマルチチャンネルでは空間表現やセリフの聞き取りやすさが優秀

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック: