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Shure本国マネージャーのコメントも

ShureイヤホンをLightning対応に! DAC/アンプ搭載リケーブル「RMCE-LTG」レビュー

2017/05/12 山本 敦
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iPhone 7シリーズにイヤホン端子がなくなってから、Lightning接続のイヤホン・ヘッドホンが注目を浴びている。有名ブランドから次々と新製品が発表される中、いよいよShureからも待望のLightning対応のプロダクトとして、DAC/アンプ搭載ケーブル「RMCE-LTG」が発売される。Shureのイヤホン“SEシリーズ”と互換性を持つ本製品の魅力に迫ってみよう。

DAC/アンプ搭載ケーブル「RMCE-LTG」

RMCE-LTGの詳細

RMCE-LTGは、Shure“SEシリーズ”をLightningデジタル接続対応のイヤホンに早変わりさせるリケーブルだ。SEシリーズのラインナップでは、最上位の「SE846」から「SE535」「SE425」「SE315」「SE215」と、それぞれのバリエーションモデルとの互換性が確保されている。イヤホン側の端子はMMCXになる。

プレーヤー側の端子がLightning。iOS 10以降のデバイスにつないで、デジタル接続によるクリアなサウンドが楽しめる

イヤホン側の端子はMMCX。SEシリーズの多くのモデルと互換性を確保した

長さ約1.3mのケーブルは、インラインにDACやアンプなどを内蔵するリモコンと、装着した時に口元に近いポジションにくるよう配置された別筐体構造のマイクを搭載する。耳元のケーブルには、“Shure掛け”による抜群のフィット感を実現する形状記憶ワイヤーを仕込み、あらゆるユーザーが快適な装着性を得られるよう工夫を凝らした。

インラインに3ボタンリモコンを搭載。DAC/アンプICを内蔵している分、アナログイヤホン端子仕様のRMCEケーブルのリモコンよりはユニットが大きい

本機が開発された経緯については、Shure本社のシニア・プロダクト・マネージャーであるショーン・サリバン氏と、シニア・プロダクト・スペシャリストのトマス・バンクス氏がメールインタビューに対して次のように答えている。

「アップルがiPhone 7でイヤホンリスニングをLightning経由に一本化することを決定する前から、iOSデバイスとの組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮する、DAC/アンプ内蔵のLightningプロダクトを開発する計画は立ち上がっていました。Shureの技術によるプレミアムサウンドを追求しながら、SEシリーズのイヤホンを使っているユーザーが製品を手にしやすい価格を意識して開発を進めてきました」。

シニア・プロダクト・マネージャーのショーン・サリバン氏

Lightning端子に直結できるオーディオ機器として、MFi認証を取得するためには「LAM(Lightning Audio Module)」と呼ばれるICチップを搭載することが条件になる。LAMはiOSデバイスのLightning端子から送り出されてきたデジタル音声の入力信号を、オーディオ機器側でデコードし、DACとアンプの段に信号を受け渡すという役割を担っている。

ケーブルはたくさんの信号線を束ねているためやや太め。しなやかさを確保して、ハンドリングの快適さを失わないように設計している

現在LAMにDAC/アンプ/DSPをシングルチップ化して、小型化と省電力化を押し進めた第2世代の「LAM2」モジュールも市販されているが、ShureのRMCE-LTGでは前の世代のLAMモジュールを選択。DACチップの選択などをアレンジすることによって、Shure独自の音づくりを求めたようだ。

次ページ音づくりの方向性は、色付けの少ない「Shureの王道」を継承

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