さまざまな音を持つ「万能アンプ」

どんな環境でも効果を発揮 ― 進化したiFIオーディオ「iTube 2」、そのサウンドとは?

石原 俊

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2017年04月25日
外見はあまり変わらずともその内容は大きく刷新

iFIオーディオのiTubeが「iTube2」へと進化した。iTube2は初代機と同じく1系統の入出力を持つ真空管式プリアンプ/バッファアンプである。ただし、いくつかの点が大きく変更されている。

iFI-Audio「micro iTube2」(真空管プリアンプ兼バッファアンプ/¥54,000・税別)

刷新された信号回路には、ELNA製のSilmicキャパシターやTDK製のC0Gキャパシターなど、フラグシップである「Pro iCAN」のテクノロジーを投入。ゲインとプリ/バッファーの切り換えを底面のディップスイッチで行うのは初代機と同じだが、0dB/6dBから0dB/9dBに改められている。コントロール機能は全くの別物といってもいい。初代機には電源スイッチ兼用のボリュームノブのほかスピーカーをニアフィールドセッティングする時に有効な「3Dホログラフィック」と、デジタル由来のアナログ信号のノイズをキャンセルする「デジタル・アンティドート・プラス」というスイッチがあったが、iTube2では後者がなくなり、低音を強化する「X BASS+」と「真空管マジック」のスイッチが付加され、3Dホログラフィックも「+」へと進化している。

フロントパネルのスイッチが3つへと進化。左から「3Dホログラフィック+」「X Bass+」「真空管マジック」のスイッチとなる

底面に用意されたディップスイッチはゲインを設定するもの。電源が強化されたiTube2ではプリアンプ時、バッファアンプ時共に0dB/9dBの2種類から選択することができる

筐体の仕上げも変更されており、カラーはより深みをましたスペースグレイ。ボリュームノブとスイッチの操作感は初代機よりもはるかに良好で、また端子のグレードも上がっており、ケーブルの抜き差しがしやすい。電源部は初代機が9Vタイプのスイッチング型だったのに対して、iTube2では同社のiPower(15V)が付属するようになった。iPowerは軍事レーダー技術を応用したノイズキャンセル機能を持つ電源アダプターだ。ノイズフロアレベルが1µVという代物で、極めて静粛でS/Nの良いサウンドが期待できる。

鮮烈な音から「遊び心」まで。驚異的に幅広い再現性

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