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【特別企画】先進機能満載のオールインワンモデル

ハイレゾ、CD、レコードもこれ1台で! パイオニア「NC-50」であらゆる音源を味わい尽くす

公開日 2016/10/31 10:44 土方久明
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radiko.jpなどインターネットラジオを聴いてみる

量販店でエントリークラスのオーディオを中心に扱うスタッフから、「この価格帯の製品を選ぶユーザーはインターネットラジオ、特にradikoに対応しているかどうかが商品選択の重要な基準になる」という話を聞いたことがある。本機もradiko.jpとTuneInと2つのインターネットラジオサービスに対応する。

radiko.jp再生中のディスプレイ

こちらはTuneInのインターネットラジオを再生しているところ

今回のレビューではその2つを試してみたが、音が途切れない安定した再生が可能であった。選局は操作アプリから行える。ちなみに本機はFM/AMチューナーも内蔵しているので、ラジオをよく聴くユーザーにもうってつけだろう。

radiiko.jpの局選択画面、文字サイズも大きく見やすい


アナログレコードを再生する

NC-50はフォノイコライザーを内蔵しており、MMカートリッジに対応したフォノ入力を搭載している。今回はプレーヤーにラックスマン「PD-171A」、カートリッジにオーディオテクニカ「AT150Sa」を使用した本格的なアナログレコード再生システムを用意して、その音を試してみた。

アナログレコード再生の音質を確認する土方氏

ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』(100% Pure LP)のレコードをターンテーブルに乗せて、慎重にアームを下す。針を下ろす瞬間の緊張感はアナログの醍醐味であるが、何よりも出てきた音は、僕の予想を上回っていた。同席したファイル・ウェブの担当者と大喜び。ソニー・ロリンズの図太いサックスが試聴室に鳴り響いた。アナログらしい躍動感のある、上質な音である。

アナログプレーヤーを操作する土方氏

このアルバムはデジタル・アナログ両方で幾度となく聴いているから、フォノイコの良し悪しはすぐ分かる自信がある。「あ!そうか」。そもそもパイオニアはレコードプレーヤーの銘機「Exclusive P3」をはじめ、アナログ再生に強いメーカーである。フォノイコライザーもお手のものだろう。



オーディオ評論という仕事をするようになってから、同世代の友人・知人から「ハイレゾを聴くのにオススメのオーディオはある?」とたびたび聞かれる。彼らはハイレゾだけでなく、CDやラジオなど従来のメディアも楽しみたい、できればスマートフォンの音楽も手軽に聴きたいと考えていてる。オーディオマニアではないが、もちろん音にもこだわりたいとオーディオ機器を探している。

こうした方々に薦められる、手頃な価格で音が良くて、しかもマルチな音楽ソースを1台でカバーできる製品というのはなかなか思い当たらなかったが、NC-50であればきっと満足してくれるはずである。もし次に同じ質問をされたら、自信を持って本機をお薦めしようと思っている。





土方久明

ネットワークオーディオやPCオーディオなどハイレゾを始めとしたデジタルファイル再生に精通する新世代の評論家。Net Audio、アニソンオーディオ、オーディオアクセサリー誌などの専門誌に広く執筆を行う。Hi-Fiカーオーディオコンテストでの審査員や、9月に開催されたインターナショナルオーディオショウでも講演を行うなど、今業界の注目を浴びている若手評論家の一人である。



特別企画 協力:オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパン

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