銘機「K812」の姉妹モデルが登場

【速攻レビュー】AKGのフラグシップ密閉型ヘッドホン「K872」のサウンドを野村ケンジがチェック

野村ケンジ

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2016年10月21日
本日発表されたAKGの密閉型スタジオモニターヘッドホンのフラグシップ機「K872」を、野村ケンジ氏がさっそくレビュー。明日から開催される秋のヘッドホン祭2016にも出展される本機のサウンドを、一足早くチェックした。

「K872」¥OPEN(直販サイト価格188,000円)

プロの現場の声に応えて登場した、K812の姉妹モデルとなる密閉型ヘッドホン

ヘッドホンユーザーだけでなく、プロフェッショナル領域で音楽製作に携わるエンジニアも待ち焦がれていただろう、待望の高級ヘッドホンが登場した。何を隠そう、AKGの「K872」(関連ニュース)である。

外観を見ればひと目でわかるかもしれないが、こちら、AKGヘッドホンの最上級モデルにしてプロフェッショナルユースを主眼に置いて開発された「K812」の姉妹モデル。オープンエアー型ハウジングを持つ「K812」に対して、「K872」は密閉型ハウジングを採用している。「プロフェッショナルユーザー待望」というのはその部分だ。

今回登場した密閉型モデルの「K872」

こちらは開放型モデル「K812」

もちろん、オープンエアー型のモニターヘッドホンには素晴らしい特徴が多々あり、AKGとしても得意としているジャンルだ。「K712」や「K240MKII」など、優れた製品をいくつもラインナップしている。とはいえ、スタジオモニターとしての利用シチュエーションを考えると、音漏れしない密閉型ハウジングは必須条件となってしまう。「K812」はとても気に入っているけど、プライベートスタジオ等でしか利用できないので密閉型が欲しい。そう思っていたプロユーザーは少なからずいるはずだ。そんなリクエストに答えて登場したのが、この「K872」なのだ。

K812の技術要素を継承しつつ、密閉型モデルとしてまとめ上げた

さっそく詳細を見ていこう。写真をご覧いただければ分かるとおり、外観的には「K812」とほとんど変わらず、純粋に「K812」の密閉型モデルとして作り上げられているイメージだ。デザインも同一で、素材もほとんど変わらない。

たとえばヘッドバンド部は、軽量化と高耐久性の両立のために採用された細い2本のバンド、ハウジングのセンターを丸く取り囲むような支持部、段階調整付のヘッドバンドも同様だ。

アルマイト処理を施したというアルミダイキャスト製のメインハウジング、3pinのLEMOコネクターを採用する着脱式ケーブルもK812から継承。「3Dスローリテンション技術」を採用することで、密着面積を高めて遮音性と快適性を両立した立体構造のプロテインレザー製イヤーパッドも同様だ。このあたりは、K812で完成されていた部分であり、オープンエアー型/密閉型で共用できところである。K812と大きく異なっているのは、ハウジング部分のみだ。

密閉化に伴って、ハウジングが変更されている

ハウジング部分には、K812では細かい穴のパンチングメッシュが採用されていたが、K872ではフルカバータイプのハウジングカバーへと変更されている。このため、K812ではハウジング内部が透けて見え、メタリックブルーに彩られたインナーハウジングが上質感を演出していが、K872では(当然ながら)内部は全く見えない。そこで、新たにブラック+シルバーのモノトーン調のカラーコーディネイトでまとめられている。

とはいえ、WEBサイトの資料を見ると、インナーハウジングはK812と同様のブルーではなく、レッドにカラーリングされている様子。これはは隠れたオシャレ!? かとも思ったが、ドライバーユニットの仕様が異なっていることを示しているのかもしれない。

距離感が近く、音の細かなニュアンスまで手に取るようにわかる

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