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ロングセラーモデルがハイレゾロゴを取得

【気まぐれレビュー】編集部・小澤がこの2年、フィリップスのイヤホン「TX2」を普段使いしている理由

公開日 2016/10/19 10:07 編集部:小澤貴信
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フィリップスの定番イヤホン「TX2」がハイレゾロゴを取得

フィリップスのイヤホン「TX2」が登場したのは2014年の秋だ。記者は2015年の1月からこのイヤホンを使い始め、もう2年近く“普段使い”に愛用している。

PHILIPS「TX2」¥OPEN(予想実売価格8,100円前後)

仕事柄もあって、イヤホンは複数モデルを併用して使い分けている。しかし、普段使いで、ここまで長く使い続けているイヤホンも少ないかもしれない。

このTX2が、ハイレゾロゴを新たに取得したという。登場時点の2014年においては、まだまだイヤホンがハイレゾロゴを取得するケースは少なかった。登場から2年を経て、イヤホンがハイレゾロゴを取得する意味が当時より高まった今、改めてハイレゾロゴ申請。それが取得できたということなのだろう。

ハイレゾロゴ取得で改めて脚光が当たるタイミングで、なぜこのイヤホンを長く使い続けてきたのか、今一度振り返ってみたい。

TX2を使う理由とは?

「普段使いイヤホン」の条件というと、まずは音の良さ、そして手頃な価格だと考えている。

今はリケーブルできるイヤホンが増えて、断線した場合もケーブルを変えればいいと、高級機を日常的に使う方も多いだろう。しかし、普段使いするとなると紛失するリスクや壊してしまうリスクはある(ズボラな自分はこれがけっこう多い)。汗もかけば、忙しいときには乱暴に扱ってしまうこともある。消耗品と割り切れる価格のイヤホン(失礼な言い方かもしれないが)は自分にとって重要な日常アイテムだ。

着け心地も重要だ。通勤の音楽リスニングから仕事のテープ起こし、動画の視聴にまで本当に一日中使うとなると、ハウジングが大きくて重いもの、着け心地の悪いものは敬遠してしまう。

ケーブルにはマイク付きリモコンを搭載する

そして何より大事なのは、“音が良い”ことだ。普段使い向きの音の良さというのがある。音がクリアであることは重要だが、解像感がキツすぎて聴き疲れするようなイヤホンは長時間使うのにはつらい。電車や屋外でも聴き映えのする適度なメリハリ感も重要だ。聴き疲れせずに音楽を長時間楽しめるという点では、声や楽器の音色が自然に再現されていることは重要だろう。動画の視聴やテープ起こしを考えると、声の聴きやすさはとても大事なポイントだ。

こうした条件を満たしたのがTX2だった。これで数万円するとちょっと考えてしまうのだが、TX2は実売8,100円。会社帰りに量販店で購入して、そのまま、もう2年はバッグにいれて持ち歩いている。

TX2のプロフィール

TX2は、13.5mmダイナミック型ドライバーを搭載した密閉型イヤホン。高出力のネオジウム磁石を採用したことで、深みのある低域を実現させたとフィリップスは紹介している。高域再生の正確性を向上させるために、レスポンスに優れた超軽量ボイスコイルを採用。ハウジングは真鍮の軽量金属リングを配置することで、不要な振動を軽減して、クリアなサウンドを実現したという。

イヤーピースを外したところ。楕円形のサウンドチューブによって音質と装着性の両方を高めている

フィリップスは、イヤホンやヘッドホンを人間工学に基づいてデザインして、フィット感を高めている。それはTX2においても同様で、本機の場合は楕円形のサウンドチューブを採用。フィット感の向上が付け心地と音質の両方に寄与している。

次ページクリアかつ低域も十分。聴き疲れさせないバランスも特徴

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