B&O PLAYのBluetoothスピーカー「A1」レビュー。新しい音楽の聴き方を見つけさせてくれるモデル

中林直樹

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2016年07月22日

スピーカーだけど、本体ひとつで完結するBluetooth搭載モデルだ。見る人にそれがオーディオ機器だと想像させることを阻むかのような円盤形のフォルム。その曲線は、さまざまなインテリア、さらには僕らの普段の暮らしと融和する高い柔軟性を象徴しているかのようだ。

外径寸法は直径が133mm、高さが48mmという同社Bluetoothスピーカーの中でも最小となる。デザインを手がけたのは、現代北欧デザインを代表する女性アーティスト、セシリエ・マンツ。1972年デンマーク生まれの彼女は陶芸家である母親とともに陶器の生産地、有田で幼少時代を過ごした経験もあるという。

そんな彼女の作品には既に同社「Beolit 15」や「A2」で触れられる。また、フリッツ・ハンセンやイッタラなどではチェアや照明、食器のデザインを手がけている。なお、今年2月には日本のインテリアメーカー、アクタスとコラボレーションし、家具シリーズ「moku」を発表した。

本体はパンチングを施したアルミを滑らかな曲線で仕上げたスピーカーグリル部と、電源スイッチやボリューム調整ボタン、Bluetoothペアリングボタンなどを側面に備えた底面部とで構成。それらボタン群は表面に突出しておらず、柔らかな樹脂で覆われ、メカニカルな表情を消し去っている。

アルミと樹脂を組み合わせたボディは「海岸の石ころのように滑らか」な質感を目指したという

ちなみに、先日行われた発表会における彼女のコメントを読むと、アルミと樹脂の部分のつなぎ目は、「海岸の石ころのように滑らか」な質感を目指したとのこと。それはフリッツ・ハンセンから発売されているラウンジチェアMinuscule(ミナスキュール)のベース部分にも用いられた発想と共通するものだ。彼女のデザインポリシーがプロダクトのジャンルを問わず息づいている証拠である。

開発コンセプトは「ソーシャルスピーカー」。小型ワンボディ、質量は600g、無線に対応し、バッテリーは充電式。革製のストラップも付属する。だから、屋内だけでなく、気軽に外に持ち出して、仲間たちと音楽を分かち合える。想定したのはそんなシーンだ。

これをサウンド面で叶えるのが、独自に開発したDSPアルゴリズムによって、音を360度に拡散、聴く場所の自由度を高める「True360オムニディレクショナルサウンド」だ。ドライバーユニットは、強力なネオジウムマグネットを搭載した3.5インチのアルミコーンフルレンジと、3/4インチのシルクドームトゥイーター、各1基による2ウェイ。それぞれを30WのクラスDデジタルアンプで駆動する。


出力140W+140Wのスピーカー(写真内[1]の部分)を搭載。さらにアルミニウムコアサブウーファー(写真内[2]の部分)によりパワフルな低音も加える。独自のDSPで音を360度に拡散する
さらに長時間再生(ワイヤレスで最大24時間)も可能。これは2,200mAhの大容量リチウムイオンバッテリーの搭載と、効率的な電力供給を行う「Adaptive Power Management Technology」によってもたらされたものだ。また、内蔵マイクによるハンズフリー通話も可能だ。マイクは360度にわたって均一な感度を確保し、話す場所を限定しない設計としている。


本体は一切のボタンを排除したシンプルなデザイン

マイクも内蔵し、ハンズフリー通話にも対応する

気になる音質をチェック

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