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【特別企画】往年のブランド名は伊達じゃない

復活の「Aurex」を聴く。第一弾“ハイレゾ対応CDラジオ”は入門層にもオーディオファンにもおすすめ

公開日 2016/06/30 10:00 大橋伸太郎
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本機は96kHz/24bitまでのデジタルファイル再生に対応する。同時にハイレゾらしい音質を引き出すために設計を一からやり直し、構成部品も一新した。

ウーファーとトゥイーターは今回本機のために特性が優れたものを新たに開発し、採用した。日本オーディオ協会が決めたハイレゾオーディオを名乗る条件には、再生周波数の上限が40kHzまで対応することが義務づけられている。余裕を持ってクリアするため、2倍の100kHzまで再生可能なトゥイーターを搭載した(口径は19mmで素材はシルクドーム)。

外部からでもトゥイーターとウーファーが見える。左下にはAurexロゴが輝く


100kHzまで再生できる19mm径のトゥイーター

ウーファーは80mm。計4ドライバーを4基のデジタルアンプでバイアンプ駆動している

TY-AH1000の背面を見ると、バスレフポートが左右に開口している。つまり本機はシンプルかつオーソドックスなバスレフ構造だ。ウーファーはオーソドックスな80mmパルプコーン。超高域までカバーするトゥイーターとウーファーを合計50WのクラスDデジタルアンプ4基でバイアンプ駆動する。

背面の両脇に、縦に長い楕円形のバスレフポートが見える

東芝はブラウン管時代のバズーカ、今日のレグザパワーオーディオシステムのラビリンスバスレフ型BOXなど、低音重視設計に熱心なイメージがあるが、本機は共鳴管や音響迷路の採用もせず、一般的なバスレフエンクロージャーを採用した。設計者にその理由を聞くと「テレビとステレオは異なり、本機はあくまでハイファイなのだ」という答えが返ってきた。

ハイレゾ対応を謳うスピーカーシステムが多数登場しているが、時代に逆行した、ハイレゾとは名ばかりのブーミーな低音の旧弊な音作りの製品も多い。

その中でTY-AH1000は、店頭で目立つキャッチーな音作りを避け、ハイレゾという産直新鮮素材の味を損なわず引き出すことに注力した、正攻法のオーディオ機器だ。TY-AH1000が“音の分かるファンのブランド”「オーレックス」を名乗るゆえんだ。

初のハイレゾ対応CDラジオの音質をチェック

それでは、TY-AH1000の音を聞いてみよう。最初はCDから。キップ・ハンラハン(ニューヨークラテン)のアルバム「ビューティフル・スカーズ」(SACDハイブリッド)のタイトル曲は、ガラスを床に叩き付けたような暴力的なパーカッションの散乱と野太いエレキベースの荒れ狂う脈動が快感のレファレンスソフトだ。

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