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独自技術「ActiveShield Pro」で高いノイズ除去性能を発揮

音も機能も妥協なし! フィリップスのノイキャン/ワイヤレス・ヘッドホン「SHB9850NC」を聴く

公開日 2016/04/22 11:29 山本 敦
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イヤーカップのタッチパネルで操作。ライトな装着感も魅力

ペアリングしたスマートフォンやオーディオプレーヤーのリモコン操作は、右側イヤーカップの表に搭載されたタッチパッド式のコントローラーを使う。軽いシングルタップで音楽再生と一時停止、指で十字にスワイプすると上下でボリューム、左右で曲送りになる。操作もしやすく、応答はスムーズだ。ハンズフリー通話時には本機からのリモコン操作にも対応する。

右側にはタッチパッドリモコンを搭載。タップと十字スワイプによるシンプルな操作を実現している

バッテリーは本体内蔵タイプで、パッケージに付属するUSBケーブルでチャージする。一度フル充電にしておけば連続16時間の音楽再生ができるので、飛行機の長旅でも途中の充電は不要だろう。バッテリーが空になっても、microUSBケーブルで充電ができるし、付属のヘッドホンケーブルで接続して普通のパッシブタイプのヘッドホンとしても使える。

充電用のUSB端子はアームに隠れる部分に配置されている

パッケージの付属品

柔らかなアームとクッション性の高いイヤーパッド、そして230gの軽量設計によるライトな装着感も本機の魅力だ。イヤーパッドは密着感も高いので、中低域のエネルギーを外に漏らさない効果も得られる。本体がコンパクトに折り畳めるので、ポータビリティはとても高いのだが、付属品にキャリングポーチがないため、適当なサイズのケースやポーチを自分で用意したい。microUSBケーブルと1.2mのヘッドホンケーブルのほか、航空機用変換プラグが付属する。

充実した中低域で様々なジャンルの音楽をパワフルに再生

今回は、aptX対応のスマートフォン「Xperia Z5 Premium」との組み合わせで、Bluetoothとノイズキャンセリング機能の両方をオンにした状態で音楽再生を確認した。

aptX対応のAndroidスマホで音楽再生をチェックした

マイケル・ジャクソンの『XSCAPE』から「Love Never Felt So Good」を聴くと、中低域の厚みと充実ぶりがよくわかる。ボーカルはストレートに前へと押し出され、肉付きもよい。シンセサイザーの和音はしっとりとしていてセクシーだ。エレキベースのリズムは、腹の底を突く芯の強いアタック感とたっぷりの量感を備えている。

ジェーン・モンハイトのアルバム『The Heart of The Matter』から「Depende de Nos」では、ボーカルが元気で明るくバイタリティに満ちている。バンドを構成するアコースティックギターやピアノ、アコーディオン、フルートの音色は、いずれも色合いが濃厚だが、聴感上のバランスに狂いはない。少しタイトに絞ったレンジの中に、音楽のエネルギーをぎゅっと引き締めて一気に絞り出してくるような、アグレッシブな音づくりだ。

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