HOME > レビュー > 難しい設定ナシ!ラディウスの“iPhoneでハイレゾを聴くセット”を使ってみた

【特別企画】ドブルベ最新機とLightningポタアン、NePLAYER

難しい設定ナシ!ラディウスの“iPhoneでハイレゾを聴くセット”を使ってみた

公開日 2016/04/19 10:00 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

つなぐだけで簡単ハイレゾ再生!手軽さもクオリティも折り紙付き

ではいよいよそのシステムの音を聴いてみると…
まず感じるのは「ドブルベ ヌメロキャトル」の実力だ。

バンドサウンドを聴き始めてすぐに、ベースやドラムスのどっしりとした低重心さに感心。ゴツゴツ筋肉質な「がっしり」ではなく、柔軟な肉感の「どっしり」と表現したい。音楽的な溜め、ドスン!という重みを感じさせる。

低音の厚みや広がりを出すとキレや解像感は鈍りやすいので、ぐっと出すのは勇気がいる。しかしそこに踏み込むのがドブルベシリーズ。しかもドブルベのそれは蛮勇ではない。低音を充実させつつキレや解像感も確保するという勝負に、実際に勝っているんだから文句ない。

勝利の大きなポイントと感じるのは、高域の「明るさ」だ。音色も明るめだがそれよりも音場全体の明るさが印象的。映像に喩えると「照明が巧くて人物や場所が自然に明瞭に照らし出されている」雰囲気。個々の音の細部や微細な響きも豊かに感じられるし、全体が明瞭なので、特徴的な低音を備えつつもそれだけが目立ちすぎたりはしない。

そしてヌメロキャトルのこの音、その低音の感触はポタアンの「アンプ」の力でさらに巧みにコントロールされており、解像感や響きはそれが「ハイレゾ」音源に含まれているからこそ発揮できるものだ。

前述のようにヌメロキャトルは単体での非ハイレゾ再生でも十分に魅力的。しかしハイレゾ再生フルセットでの音はさらに見事。この環境でハイレゾを始めれば大満足できることだろう。最初から大満足すぎて、そのあとのステップアップは一苦労になるかもだが…


(企画協力:ラディウス株式会社)

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: